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睡眠時無呼吸症候群(SAS)

睡眠の質が悪い人、夜中に息が苦しくなって中途覚醒する人、いびきが気になる人等は参考にしてみてください。^^

📝睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)は、睡眠中に無呼吸状態が繰り返される病気です。つまり、眠っている間に呼吸が止まっている状態のことをいいます。Sleep Apnea Syndromeの頭文字をとって、「SAS(サス)」とも言われます。医学的には、10秒以上の気流停止(気道の空気の流れが止まった状態)を無呼吸とし、無呼吸が一晩(7時間の睡眠中)に30回以上、もしくは1時間あたり5回以上あれば、睡眠時無呼吸です。
寝ている間の無呼吸に私たちはなかなか気付くことができないために、検査・治療を受けていない多くの潜在患者がいると推計されています。
この病気が深刻なのは、寝ている間に生じる無呼吸が、起きているときの私たちの活動に様々な影響を及ぼすこと。気付かないうちに日常生活に様々なリスクが生じる可能性があるのです。

🔍検査
「簡易検査」=自宅にて行う
手の指や鼻の下にセンサーをつけ、いびきや呼吸の状態から睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性を調べます。主に酸素飽和度を調べる検査(パルスオキシメトリー)と、気流やいびき音から気道の狭窄や呼吸状態を調べる検査です。
「精密検査」=終夜睡眠ポリグラフ(PSG)検査(一泊)
・口と鼻の気流(空気の流れ)
・血中酸素飽和度(SpO2)
・胸部・腹部の換気運動
・筋電図
・眼電図
・脳波
・心電図
・いびきの音
・睡眠時の姿勢 などを検査する。
どちらとも仕事や日常生活に影響なく出勤、通学できます。

引用サイト:https://659naoso.com/snore/care

いびきの相談から治療法の検討までの流れのフローチャートです。
治療方法としては、①生活習慣の改善(ダイエット、禁煙、禁酒、寝具の見直し)②マウスピースの装着③CPAP療法④いびきの発生部位が確認できれば外科的手術も可能。

豆知識🥒
✔睡眠時無呼吸症候群SASで赤血球増加する場合の機序
二次性赤血球増加症の原因としては血中あるいは組織酸素濃度が低下する病態(慢性閉塞性肺疾患、心内右左シャント,喫煙、高地居住など)とエリスロポエチン産生腫場(腎癌、脳腫場など),薬剤性(蛋白同化ステロイド、エリスロポエチン製剤など)がある。

✔睡眠時無呼吸症候群SASが引き起こす睡眠中の高血圧
無呼吸状態から呼吸が再開するとき、身体は寝ている状態でも脳は起きた状態になります(覚醒反応)。同時に、睡眠が一時中断状態になり、交感神経が亢進することで血圧が上昇します。
本来、寝ている間は副交感神経が優位ですが、閉塞性睡眠時無呼吸タイプ(OSA)はこうした無呼吸・呼吸再開のパターンを繰り返すために交感神経が活性化され、血圧変動が持続します。

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