詩 水滴

一人がこんなに苦しいなんて知らなかった
自由がこんなに怖いなんて知らなかった

ただがむしゃらに目の前の事に一生懸命で
何も考える暇もないくらい時間に追われて
自分の心の隙間には何もなかったのに
やっと手に入った時間は空っぽで
真っ白なスケジュールを見ながら
目の前が涙でぼやけていく

過ぎてしまえば、なんて美しい日々だったんだろう
あの頃に戻りたい
だけど僕には魔法が使えないから
こうやって思い出の写真を眺めるしか出来ない
夢の中だけでもあの頃の君に会いたいよ


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