うごく手

旅の思い出には、写真もいいけど動画もいいよ、と、先日一緒に旅した人が教えてくれた。
旅の最中に動画を撮ってる時は、写真を撮ってる感覚と変わらなかったけれど、たしかに、旅行を終えて見返すときに、写真と動画の違いを感じる。

動画では、そこにいる、という感覚がある。特に、わたし自身がそこにいた、という感覚。

わたしが手をあげている、わたしが足を動かしている、わたしが振り向いている、それによって相手が反応している様子。

腕が動く様は見惚れますね。誰の腕であれ、スローモーションにみえる。
全部を動画にしたら長くて大変になるから、人は撮ったり撮らなかったり、写真を撮ったりする。
それを見返す時間がたっぷりつまったような人生を過ごしたいものです。