2024年5月19日:2廻し
「代理さん、今日は手伝ってくれてありがとね。なにか飲み物いる?」
「あーはい、じゃあ烏龍茶ください」
「ほいよ」
「ありがとうございます」
美樹さんは俺の机の前に飲み物を置いてくれた。
休憩室には長机2つを長辺通しを合わせるように配置されていた。その両方の机には、パイプ椅子が2つずつあり、俺は美樹さんの真正面に座る形をとっている。
「で、とりあえずは店の雰囲気は伝わったかな?」
「いや、あの、なんで俺はいきなり『ぼったくりバー』で働かされてるんですかねぇ!?」
「ちょっ