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制作中止作品『Liberation』

ツクールで制作していたものの、訳あって(?)完成させられなかった作品をストーリー含めて紹介します。
『NAMELESS GIRL』『Lethe Charge』に登場したベロニカが主人公。ゲームとして仕上げられなかったのは残念ですが、キャラの一面を知る一助になればということで公開しておきます。

リベラシオンは「解放」を意味する言葉。青い背景をよく見ると右の方にうっすら人影が見える。

こんな作品だった

ベロニカを執拗に追い回す謎の男。狙撃も毒も効かない。

『Lethe Charge』における「王都からの加護が届かず魔女の呪いを直に受けてしまった集落」が舞台の話。疫病が蔓延し治安が悪いため、当時まだ地位の低かったベロニカが実地調査と治安改善を任されることになる。優秀な彼女は仕事自体は軽々こなすが、全身をフードで覆った怪しい男に追い回されてしまう。攻撃しても何故か一向に怯まないその男からは逃げるしかない。

反省の余地のない悪党は殺した方が世のためになるという考え。

フード男の正体は分からないものの、偵察は続けなくてはならない。盗賊に襲われた村を視察中に、両親や兄弟を殺され自身も瀕死の傷を負った子供に出会う。少年は「自分たちを傷つけた奴らを全員殺して、そして一番悪い奴のことは僕の目の前で殺して欲しい」と頼む。ベロニカは承諾する。
少年から盗賊の拠点について聞きだし、一網打尽にすることを誓う。

我が強く一度言い出したら聞かないベロニカを初恋の女性と重ね、アルフレッドは特別に気に掛けていた。彼女が敵に回した盗賊が危険な連中であることを警告するために休暇中にも関わらず追って来てくれる。まさに囚われの身になっていたベロニカは結果的に命を救われる。この時にフードの男のことを尋ねるが、一度も見ていないという。

毒ガス事故に巻き込まれるわ、盗賊の手で地下室に幽閉されるわ。大変な目に遭いながらもようやく盗賊を全員始末し、ボスを生け捕りにする。少年の願い通り目の前でボスを斬り殺すと彼は「ありがとう」と言い残し、そのまま息絶える。
だが振り返ると例のフード男が立っており、不意を突かれて催眠ガスを嗅がされ眠らされてしまう。

夢の中だけは少女らしい口調に。平静を装うために性別を感じさせない言葉遣いを選んでいるだけで、こっちが素だと思われる。

夢の中で追いかけ合いをするうちに、男の正体が昔の親友(『NAMELESS GIRL』の少年)の亡霊というか生霊であることに気付く。手を血で染め変わっていく彼女に以前のように戻って貰うためにあのように追って来ていたらしい。ベロニカは「弱かった頃の自分に戻る気はないし、今の自分にしかできないことがある」と言って男に背を向け、夢から脱出する。
無事に荒くれ者の討伐に成功したベロニカは功績を認められ、王都での地位をさらに確立するのだった。


没案になった理由①:暗すぎる

【余談】BAD ENDにおいて、誤解と嫉妬から青年がアルフを騙して結果死なせてしまい、そのことに対しベロニカが「あの時(子供の時)本当に死んでいてくれればよかったのに」と言い放つ案も考えていた。いや、いくらなんでも酷すぎる!

暗いゲームも嫌いじゃないけど後味が悪すぎる気がしたので。とはいえお気に入りシーンも多いので、現在製作中の『Spider Lily』にてリサイクルしていきたいところ。明るいシーンも多めの話になるのでいい感じに中和できるハズ!


没案になった理由:えっちすぎる②

「私から何かする必要はない。ただ拒まなければいいだけだった。」恐怖、寂しさ、無力感に耐えきれなくなり、かといって親しい誰かに相談することも出来ず、行きずりの男に身体を委ねてしまう。

『ESCLALVAGE』のせいでエロキャライメージになってるのにさらにそういうイメージがつくじゃないかっ!
とはいえ絵面的にはお気に入りなのでここで晒しておきます。


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