いらいら。

私のいるクリニックは、院長の奥さんも一緒に看護師として働いている。
いつもはにこやかな院長も奥さんには厳しくて、時には舌打ちすらする。
大きな声で叱責もする。

ここは職場ですよ。
お家じゃないんです。
あなたと彼女の仲ではそれでいいかもしれませんが、私たちは不快です。

…言えるわけがない。
クリニックは院長が経営者であり、私たちは雇われの身なんだから。
あと1ヶ月。
なんとか耐えろ。
耐えるんだ、私。
そう思いながら、今日も仕事が終わった。

私は大の大人が大きな声で怒鳴ることを見ると嫌気がさす。
そんな人を見かけたら
聞こえてますよ？と言いたくなる。
なぜ声を荒げる？
感情をコントロールできないほど、あなたは子供なのですか？
とつい冷静に思ってしまう。
怒りという感情は、生きる上で必要だと思うし、怒ることは責めない。
でも、それを誰かにぶつけるのは単なる大人気ない行動ではないだろうか。

最近。
そんなふうに声を荒げる大人をよく見かける。
いらいら、いらいら。
顔を見るだけでわかる、いらいらしているんだなぁと。
彼らは大人と言っていいのだろうか。