妊活ライターの不妊治療記録②

みなさんは大学病院を受診されたことありますか?
まず、とにかく患者が多い! 2~3時間待ち&診察5分は当たり前。そして大学病院は医学生が勉強する場でもあるから、診察室にうじゃうじゃ人がいる。産婦人科の診察台で私が大股開きをしている向こうでたくさんの医学生がじっと見ていたこと、今でも忘れられません…。
 
さて、初めての大学病院の産婦人科。担当は30代くらいの女性のドクターでした。
 
先生「(超音波の映像を見ながら)本当に子宮外妊娠って言われました?」
私「はい。卵管に着床しているように見えると言われました」
先生「うーん…もう少し様子見ましょうか」
私「でも、早く処置しないとダメだって言われたんですけど」
先生「うーん、普通の妊娠に見えるんですよね。もう一度来週来てください」
…終了。
 
個人病院で「子宮外妊娠は早めに対応しないと」と半ば脅されるように転院してきたのに。大学病院で診てもらったらすぐに入院して、処置の方法を相談して…ってなるものだと思っていたのに。
ちゃんと診てる?本当に大丈夫?私、死なない?
もう心配すぎて不安すぎる気持ちを押さえながら、とりあえず帰宅。
 
事情を話して会社はしばらく休むことにし、ただただ横になるだけの1週間を過ごしました。たまにお腹の中で引っ張られるような痛みを感じてはいましたが、他にこれといった症状はなし。
「本当に普通に妊娠しているのかもしれない」
「でも普通の妊娠でこんな痛み感じるのかな…痛みがあるのは卵管に着床しているからじゃないの?」
こんな考えがぐるぐるめぐりながら、1週間後、実家の母と夫と一緒に再び大学病院へ行きました。予約をしていたものの、また2時間ほど待たされ。
 
先生「うーん、やっぱり普通に妊娠してるんじゃないかな」
私「でも脇腹に痛みを感じるんですけど」
先生「気のせいじゃない?」
 
私「(気のせい…気のせい…気のせい…気のせい…気のせい…)」
 
その瞬間、私の中でプツリとキレて、「あ、この人じゃダメだ」と。「明日、別の病院で診てもらおう」と決断!
診察と会計を終え、3人で車をとめていた地下駐車場へ向かっている時でした。
 
「……っ!!!」
 
今まで経験したことのない、引き裂かれるような痛みがお腹に広がったんです。
そのまま診察室へ戻り、受付で子宮外妊娠の可能性があること、お腹にとんでもない痛みがあることを伝え、すぐに診察。下から突き上げるような痛みは、椅子にも診察台にも座れないほどでした。
 
そこからの展開は早かったです。
痛みを我慢しながら診察台に座り(痛すぎて意識を失いました)、診察の結果、子宮外妊娠による卵管破裂がわかり緊急手術。左側の卵管を切除しました。1リットルの輸血も行いました。
あとから聞いたところによると、私が手術室に運ばれた後、「普通に妊娠している」と診断した女性医師に対し、夫がブチ切れてなぐりかかる寸前だったそうです。(母がとめた)

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