見出し画像

知らず知らずの思い込み

先日、ある男性と話していたときのこと。

彼は20代で、遠方への移住を希望していた。

理由を聞くと、
「付き合っている人がいるから」
とのこと。

若いし、イケメンだし、彼女の一人や二人いるよね。

遠距離恋愛が続くなんてえらいなぁ。
近くに住みたいと思うのも無理からぬ話。

折に触れてその話題になれば、
「彼女さんとは最近どうなの?」
と聞いたりしていた。

そんな日々が続いたある日、彼がパートナーとの関係について話した時、

「僕たち、同性カップルなんですよね」

と言った。

その時自分はハッとした。

自分には同性愛に対する偏見は全くない(つもり)のだけれど、
無意識に、男性の彼が
「付き合っている人がいる」
と言ったときに、
=女性
と思い込んで話をしていたことに気づいたからである。


学校を卒業してすぐに働いた職場は、在日外国籍のが住民の1/4を占める街だった。
そんな地域の支援をする仕事をしていたときに、当時の上司からその地域性についてレクチャーを受けたのだが、冒頭に、
「今僕も含めて、お互いに国籍が分からない状態で話しているけど」
という切り出しで話し出したことがとても印象に残っている。

大前提として、日本に住んでいる=日本人とは限らない。
当たり前のことなのだけど、マジョリティが常識であるような思考に陥り、無意識に相手を傷つけてしまうこともあるのだということを、常に肝に銘じておかないといけないなと、その時強く思っていた。


今回も私は無意識に「男性が付き合っている人=彼女」と思い込んでた。
広く視野を持って、固定観念のフレームを振り返る意識が必要だと感じる。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?