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[詩]これはシエスタ
めざめたときには過ぎていた
ひこうき雲はもうすっかり青空に散って
見慣れない鉄塔だけがふぉんふぉんと光りそびえる
あれはゼットンみたいなものだ
空に線をえがいて通り過ぎたあなた
見送りになんていくはずなかった
灼熱の玉がこの星を終わらせるときがくる
赤い空の下で立ちつくすがいい
近所で出くわしたみたいに
素知らぬ顔して駆けつけてあげる
背中に手をあててあげる
これはうたた寝じゃない
シエスタだ
だからこの夢だって私の自在
これはシエスタ
私の意思でもう一度めざめる
シエスタ
ほんのお昼寝なんだ
日は暮れていて
まぶたがひりつく
怪獣がいなくたって
また生きていく
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