目の前でゴクゴクと音を鳴らして飲み込まれていく黄色い液体。 ジョッキビール片手にラムチョップを食らう友人の姿はまるで海賊だ。 そのとき私は水をしきりに飲んで,胃の中の蛙を救うべくりんごサワーを薄めようと努力していた。 「こういうのをザルっていうのかな」と羨みながら,もういつトイレに行こうかを考えている。 お酒で失敗したことはない,と記憶していた。 10割の確率で,「お酒強そう」と言われるが,弱い。 でも弱いと本格的に自覚したのはここ2年ほどで,それまでは普通だと思っていた。
人々がすなるnoteといふものを私もしてみむとてするなり。 こんな書き出しでnoteを書き始めた人はきっとごまんといるだろう。 ああ嫌だ、私はどこにでもいるありふれた心理士。 ありふれた心理士よりちょっと出来が悪いくらいかもしれない。 エッセイというものをほとんど読んだことがない。 2冊だけ、江國香織さんと東畑開人さん。それもごく最近。 でもその2冊が幸いとてもおもしろくて、楽しくて、私もなんか書いてみたいぞ、そんな気を起させた。 実はnoteも読んだことが無い。だから使