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楽天安樂パワハラ問題について

今日は世間を賑わせている、楽天の安樂パワハラ問題について書きます。

私は幼い時から、気づけばパリーグの近鉄ファンになっていました。
住まいが名古屋なので、なぜ中日ではなく近鉄なのか、私の人生の中でも七不思議のひとつではあるんですが。(笑)

その近鉄ですが、2004年、オリックスとの合併により球団の歴史に幕を閉じます。

私がもし大阪に住んでいたら、ひょっとしたら地元であるオリックスを応援していたのかもしれませんが、私は、同じく2004年に創設された東北楽天ゴールデンイーグルスのファンになることを決めました。

初年度は、元近鉄の主力選手である岩隈や磯部などが加入したものの、ぶっちぎりの弱さ(苦笑)で最下位を独走。

その後、野村監督や星野監督などの元でチームは成長し、2013年日本一も味わせていただきましたが、それ以降は、紆余曲折あり、今は、弱くはないけど決して強くはないという位置づけでしょうか。

色々文句を言いながらも、楽天というチームが大好きですし、今シーズンも仙台に応援に行って楽しませていただきました。

何より近鉄を応援していた子供時代から、野球観戦は私の中では外せない趣味の一つとなっています。

そんなプロ野球ですが、今回の安樂の事件の報道を見て、大好きだった感情から、一瞬で嫌悪感に変わります。

11月30日、安樂は自由契約、いわゆるクビとなりましたが、もし甘い判断がくだされていたら、プロ野球ファンを辞めていたかもしれません。

それぐらい、私の中ではインパクトがあった事件でした。

なぜパワハラが起こったのか

これは私の個人的な見解でしかありませんが、安樂自身も高校の下級生時代は上級生からハラスメント的なことを受けていたのではないでしょうか。そして上級生になってからは下級生に対してやり返していた。

プロに入ってからは、頭角を現すまでは下級生的ポジションなので静かにしていたが、中継ぎとして頭角をあらわすようになってからは、自分を上級生的ポジションに置き換え、若手に対して高圧的な態度をとるようになってきた。

そして大事なポイントは、それが「当たり前」であったということではないでしょうか?

それは意識してではなく、無意識的に。

この「当たり前」は今の変化の激しい時代においては、本当に怖いことだと思っています。

私も何度か転職をしているのですが、どう考えても理不尽な会社のしきたりがあり、改善や廃止を訴えても「このやり方で会社はやってきたので続けます」というような事が何度もありました。

そしてそのやり方についていけない、いや、ついていきたくない人が私も含めてどんどん離れていく。というような経験も何度かしました。

ポイントは、大変かどうかが重要ではなく、理不尽かどうか。

今回の安樂がやった事例は、明らかに一線を越えて一発アウトであると思いますが、理不尽なルールを守る組織、変化に対応しようとしない人なんて、最近の日本を見ていると山ほどいると思っています。

なぜ止められなかったのか

今回の事件に対して、球団から選手・スタッフへのアンケートで、40名が安樂の振る舞いについて何らか見聞きしたことがあると回答していました。

私も、正直、特にコーチでも選手でも年長者が何とかしてほしかった気持ちはありますよ。贔屓にしているチームということもあるので。

しかしこれについても、いじめやハラスメントの現場に対して声を高らかに上げることが出来る人ってどれくらいいるんでしょうかね。

感覚的には、10人、いや20人に1人そういう人がいるかいないかといったところでしょうか。

それぐらい少ないなら、組織によってはそういう人が一人もいなくたって不思議ではありません。
そうでなければ、安樂問題に限らず、次から次へとハラスメント的な問題がこれだけ出てくるわけはないはずです。

人で防ぐことができなければどうするか。
それは人に頼らず「仕組み」で防ぐしかないはずです

今回のケースで言えば、楽天社長が仰っていたような相談窓口を設けるとか研修もそうですが、継続的なアンケートなどの仕組みだったり、防犯カメラ的なものなのかもしれません。

今後同様の問題が出ないことを願うばかりです。

安樂の今後の人生について

球団は2024年の契約はありえないと仰っていましたが、それ以降については言及を避けていました。

昨日のワイドショーで長嶋一茂さんが、ボール拾いから始めるべきだとも仰っていたようです。

ただし私個人的には、27歳という若さで、しかも応援してきたチームの選手ということもあり、しっかり反省してゼロから出発して生まれ変わって活躍してほしいとは思っています。

ただし、野球以外で。

この世の中、野球以外の職業は無数にあるのに、なぜ、野球だけにこだわるのかホント不思議でなりません。

先日、ある事件を起こした歌舞伎俳優も仰ってましたね・・・「歌舞伎で償いたい」

同じ世界に戻れないようにすることが、今後、同様の問題が起きないような抑止力になるし、新しい世界で活躍することによって、本人の成長にもつながるし、ぜひ、そのようになってほしいなと思います。

事件を起こしても国会議員で居続ける・・・論外ですが、これが今の日本です。

そして来年の楽天イーグルス

今回の問題で、始めて楽天イーグルスの社長である森井さんという人を知りました。

切り取られた一部だけを見ては判断を誤る可能性があったので、記者会見すべてを見ましたが、最近問題を起こした他のトップの記者会見に比べて、遥かに誠実に対応をしてらっしゃいました。

一言で言えば、問題に対して正面からしっかり向き合っている印象。

限られた時間の中でベストを尽くした感じがある一方で、出来なかった事は何かを把握されていて、今後どうすれば良いかの方向性をしっかり持っているような印象を受けました。

そして今江新監督。

40歳という若さでの就任ということもあり、期待することは、若手を思いっきり使って新しい楽天イーグルスを育ててほしいということ。

絶対的抑えの松井祐樹が退団し、戦力的には厳しすぎると思っていたところに、まさかの安樂問題です。

普通に考えればイバラの道ですが、ピンチをチャンスに変えるのもリーダーの大切な責務だと思っています。

チームに蔓延する団結力を阻害する膿を出し尽くせば、ひょっとしたら若手たちの新しい化学反応が起こるかもしれません。

逆に楽しみにすらなってきました(笑)

今江さん、森井さん、来年も気持ちよく楽天イーグルスを応援をさせてください。

それだけが楽天ファンの今の私の願いです。

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