こないだ観た映画のこと
先週末、生まれて初めてひとりで映画館で映画を観るという体験をしました🎬
なんとなーくひとり映画館ってハードルが高く感じてたけど、やってみれば案外なんともなかったかも。これで観たい映画があったらひとりで行くのも平気!また一つできることが増えてうれしいな。
ついでにいわゆるミニシアターで映画を観たのもはじめて。
観てきたのは、『福田村事件』。
なんだかこの映画のことを知ってからずっと心のどこかに引っかかっていて、ちゃんと観て知っておかなきゃ行けない気がして、、しかもなんだかひとりでじっくり考えながら観たいなという気持ちもあって、勇気を出してひとりで映画館へ足を運んでみました。
感想としては、本当に観て良かった。
でもこれは過去の事件で済まされる話ではないし、なんともいえない絶望感と罪悪感と、いろんな感情が溢れちゃって真っ白になっちゃったな。
観終わったあとはもう売店が閉まってたから、その日は色々と考えを巡らせてみて、週明けにもっかいパンフレットだけ買いに行ってきた。これもほんと買って良かった。
公開されてずいぶん経っているから、もう遅い時間に1回しか上映されていなかったけど、意外と人がたくさん入っていてびっくり。でもひとりで観に来ている方がほとんどだった気がする。
ということで、いざ、映画を観た感想を。
(⚠️ここからは個人的な意見もつらつら書くので、若干のネタバレも含みます)
そもそも私はこの映画が公開されるまで福田村事件という事件のことを知らなくて、、
けど、この映画が事実に基づいた映画というのは知っていたから、観に行く前にwikiで時代背景などについては若干下調べだけして、いざ映画へ。
本当に悪意のない善人が善人を殺してしまうという構図が、現代においてもまだまだあらゆるところで引き継がれているし、これは決して100年前の悲しい事件というだけではないなと。
被差別部落出身者や朝鮮人やハンセン病患者、社会主義論者、当時の女性の地位の低さと、色んな立場の人から色んな立場の人への二重三重の差別が映画の色んなところで垣間見えてしんどかったなあ。
しかも関西に住んでいるとまだまだ同和問題とかも色々根強く残っているのも感じるし、根本解決する日はくるのかわからない絶望感もあるし。
偏見とか差別とか迫害とか、良くないことってみんな分かっているはずなのにね。
責任感や正義感の強さがある人たちや、集団の規律や秩序を守ろうとしている人たちだったり、ひとりひとりは悪人じゃないはずなのに、、
善人の集団による暴走っていうのは時に道を間違えて進んでいってしまったらもう止められないし、それを傍観していた人も暴走の助長になってしまうんだろうな。
パンフレットには脚本も全部載ってたから、映画観ていたときには分からなかった井浦さんのハングルでのセリフを読んだときも心にくるものがあったなあ。
最後の行商団のうちの一人の子(敬一)の「なんのために生まれてきたんや」ってセリフが観ていたときになんともやるせなくて辛すぎたんだけど、脚本には書かれてなかったから後から追加されたのかな?
あとはピエール瀧とか東出昌大とか普通に出ててちょっとびっくりしたけど復帰してたんだね。
でも東出さんの色気すごかった、、間男役似合いすぎてた。笑
きっとこの映画がないと私も知らないまま通り過ぎてしまっていたと思うから、せめてただの傍観者にならないように過ごしていきたいな。
テレビでやるのはテーマ的に難しいのかな。もっとたくさん色んな人に観られたらいいのにって思える映画でした。
とりとめのない文章になっちゃったけど、おわり。
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