特別な日常

「おはよう。人工冬眠からの目覚めはかくべつだな」
「どのような世界になっているかしら」
「楽しみだよなあ。我ら特権階級の最高の権利だ」
「科学技術は発展して楽しい生活ができるでしょうね」

「おい、扉が開かないぞ」
「どうなっているのかしら」
「誰か居ないのか。このままじゃ外へ出られない」
「まったく、おもてなしを忘れちゃったのかな」

「扉が開かないから不安に思っていたよ」
「まさかばら色の未来だと思っていたけれど」
「おれ達こんなところで生きていけるんだろうか」
「いまさら泣き言いってもしかたがないでしょう」

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