島での暮らしの注意点(私の場合)

病院での仕事の前に体調不良になってしまいましたが、職員の皆さんのやさしさによって救われました。

ここで仕事をしていくためには次のことが必要だと感じていました。

島の言葉を覚える

島の人たちと交流をしていくためには、ヨロン語を覚えるのが必須だと思いました。島の年配の人たちは、リゾート開発時に標準語を学んでいるので言葉に支障はないのですが、それでもヨロン語から標準語を話そうとすると会話が止まってしまいます。

ヨロンの言葉は沖縄弁ににていますが、
独立した”ゆんぬふくぅば”という別の言語でもあります。
せっかく島に暮らすのならばこの言葉を使いこなして、ネイティブに話ができたら楽しいだろうと考えていました。

食べなれないものに気を付ける

歓迎会の時に、興味本位で食べたものによって体調不良を招いてしまいました。食中毒ではなかったのですが、食べなれないものを食べるときには少しずつ摂取して、体に慣らしてからのほうがいいことがわかりました。

とくに、魚介類に関しては、本土では見たことのないような種類のものがあって、食べなれないものを消化できなくて、腹痛を起こしやすい事があるので、安易に食べないようにしようと心得ました。

時間の感覚が違う

内地にいれば時間厳守は当たり前なのですが、
この”当たり前”という感覚はその地域によって違うものです。
島の人たちは時間にルーズだと感じてしまうこともありますが、
朱に交われば・・ということわざがあるように、その地域の慣習に馴染むことで、ルーズであることが気にならなくなると思いました。

ほしいものはすぐに手に入らない

食品以外の欲しいものは、基本的にすぐに手に入りません。
洋服や、おしゃれな靴、ネットの機材など、そのほとんどは、通販で購入することになります。

離島は送料が別途必要になる場合がほとんどですし、生ものは発送してもらえません。到着期限もあいまいで、送られた箱がつぶれていることもありました。
(注文してすぐ発送されていたとしても、配送に1週間以上待つなんてざらでした。)

スーパーでの買い物

島の中には、食品スーパーや学校関連用品などの小売店はあります。
雑貨などは100均でまかなえますが、基本的に物価は高いと思ってください。スーパーの生鮮食品の中には、痛んでいるものもそのまま売られている場合があるので、よく吟味して賞味期限は必ずチェックが必要です。

おかし・おやつは、英語表記のものが売られているときがあります。
鹿児島経由ではなく沖縄からも輸送されているようでした。
(ポテトチップスも、プリッツも英字表記の外国製品が普通に売られています。)

水道からの水

ヨロン島には、山がないので、雨が風で流れて留まることがありません、なので水は貴重品なんですが、サンゴが隆起した島は、水がアルカリ質に強くかたむきやすく、(酸性雨の影響もあるようです。)この水をそのまま摂取し続けると、体の中で石灰が蓄積します。
石灰は、長い間をかけて骨に付着していくと痛みを伴うようになります。体全体も石灰化による不調が出てくるようになりやすいため、水道水は飲んではいけないと言われました。
※現在は水道技術も改善されているかもしれません。

おまけ:ヨロンの水でシャンプーを泡立てようとすると、泡が立たないという面白いことが起こります。

サトウキビの収穫時期に注意

サトウキビは島では貴重な生産物で収入減の一つでもあります。
サトウキビを収穫するときには、ハーベスターという機械で刈り取っていくのですが、

(私はイネ科のアレルギー持ちなので、この時期には顔にぶつぶつが出てきたり咳が出て厄介でした。)


その後は製糖工場に運ばれて、砂糖を作るために加工されます。


その時排出される工場の煙が、風向きによって町のほうに流れてくると、洗濯ものに細かい物質が付着するので、洗濯ものは室内に干すほうがいいと言われました。

飲み会の誘いに注意!

島の人たちは、お酒がものすごく強いです。

というのも、与論伝統の”与論献奉(よろんけんぽう)”という島外の人たちをもてなすための飲み会があるからです。

その与論献奉をする時に飲む島の焼酎はアルコール度数20度とという強いお酒、これをショットグラスに少しずつ注いで飲んでいきます。空になると次の人に渡していくのですが、これを繰り返していくうちに、どんどん注がれるお酒の量は増えていき、もてなす相手が酔いつぶれるまで続けるます。

このような飲み会を続けているので、おのずと酒に強くなってしまうようです。

※※※※※※※※※※

私はお酒が飲めないので、いつも回し飲みの席から外れていました。

ですがある時、与論献奉をしていないというのがばれてしまい、飲み会輪に参加させられました。

『全く飲めない』

と何度も言ったのですが、
それでも”少しだけ”といって、義務のように勧めてくるのです。
最初はなめるほどの量だったので仕方がなく…
(イヤイヤ飲んだのですが)

その後も、ことわっても、ことわっても、しつこく続けてくるので、

『おまえらーいい加減にしろよ。』

『飲めんていってるやろがー(怒)』

と本気で怒りまして(*ノωノ)、
それ以来お誘いがあっても、私だけジュースになりました。
島の人からは『あのめーらび、こわいどー』としばらく噂されました。(笑)

※※最後に※※
島に住み始めた当初は、何も知らなくて
生活してみて初めて気が付いたことや、
知ったことはたくさんありました。

島の人たちは、基本的にやさしくてシャイで、
穏やかで、ゆったりとしています。
そんな人たちと暮らすようになってから
『自分はなんてせっかちなんだろう』と思ったりしていました。
(そんな体験が今後の人生にも影響しています。)

それから飲み会の時に、”大声で怒鳴った”ことに関しては、
お酒を断ること数十回、ほとほと嫌になったので怒るしかなかったんですよ。

そして島の人たちからすると、島外の人に対する手厚い”おもてなし”のつもりなので(悪気は全くない)やんわり断られると、遠慮していると感じるらしく、なお一層酒をすすめてきますので、きちんと断ったほうがいいです。



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