離島で暮らしながら通信制看護学校へ

高校卒業から准看護師として働いている中で、やはり正看護師になることが必要だと感じていました。それから年月が流れ、准看護師廃止に向けて制度が整っていきました。その一環として10年間のキヤリアがあれば通信制の看護学校に入り看護師国家試験を受けられることになりました。
(2018年からは7年のキャリアでOK)

入学のための試験

入学願書、志望動機
作文(課題を指定されます)
勤めている病院の記入欄
筆記試験はなかったように思います。

看護学校1年目109万円の出費

通信制とはいえ、看護学校に入学すると

・入学金15万円
・教科書代 10万円
・授業料 16万円
・放送大学同時入学の費用(教養学部)
・放送大学単位科目費用:1単位当たり5000円×必須科目分
・雑費 4万5000円
・科目試験に落ちた時は1教科5000円×落ちた教科分
・後期は学費16万円

などを含めて1年次は109万円程必要でした。
(前期・後期で支払います。)
2年次は学費だけで前後期合わせて79万円必要でした。


株式会社日本政策金融公庫からお金を借りる

支払える学費は自分で払おうと思っていたのですが、今後の生活が不安なので学費をどこかで借りることにしました。

・銀行で借りる【学費ローン】
・労働金庫【教育ローン】
・日本政策金融公庫【教育ローン】

教育ローンの中でも、在学中のローン返済は据え置きができます。(利息だけ払うこともできます。)10年間で返済するのですが、変動・固定金利の選択ができます。よくわからない私は固定金利にしました。

とりあえず、学費と交通費を含めた1年分120万円を借りることにしました。
ですが審査に通らなければ、学費は借りれません。

審査に通るために


私が審査を受けた時の提出書類を記載します。
※ 現時点での教育ローンの審査とは違う部分があると思います。
(きちんとした審査内容については日本政策金融公庫をご参照ください。)


・給与証明書もしくは源泉徴収書
・水道光熱費6か月分の支払い明細書
・どのような学校に行くのかという資料
・学費と通学費用、宿泊費用についての書類記載
・その他の借り入れ状況と支払い状況
・仕事の職種と勤続年数
・引き落とし口座のコピー

私自身が仕事をしながら教育ローンを払っていくということで、
何度も電話連絡がきてやり取りが大変でした。

フェリーでの通学

離島で生活してたので、学校へ行くためにフェリーで移動していました。(飛行機は割高です)夕方5時頃フェリーに乗り、翌日朝7時頃に本土に到着予定でしたが、悪天候になると時間が大幅に狂いましたし、船酔いしてまともに授業を聞けなかったこともありました。

沖縄でのサテライト授業

鹿児島県の学校には、沖縄からもたくさんの学生が来ていたため、沖縄県でサテライト授業をするようになりました。
そのころ私は地元に帰っており、沖縄に行くほうが便利なことわかり、
沖縄での授業に切り替えました。

空港までの移動 : 車(ガソリン代) + 駐車場代×日数=15000円
JAL便:48000円(=片道24000円 割引価格 )
ゲストハウス:1500円×滞在日数
学校:沖縄での移動費・食事代=5000円

飛行機は格安便やチケットを利用したり、割引を利用して安く済ませた分、鹿児島県に行くよりも安く済みました。どうしても鹿児島で授業を受けなければならないときは、新幹線と高速バスを利用しました。
※※※※
沖縄県は飛行機便が充実していました。
(地方からでも沖縄便がありました。)
鹿児島県に行くには、大都市まで行って飛行機に乗らないといけないため、飛行機を使うのは利便性が悪く、JRやバスが主流でした。

短い日数でのスクリニング授業

2か月~3か月に1度3日間で2~3科目のスクリニング授業
1科目90分を2コマ)を受けていていました。授業を受けた後は科目の課題を提出し、試験を受けるというサイクルでした。

宿泊はゲストハウス

旅費を安くするために、ゲストハウスを使っていました。
鹿児島の中心地にあるゲストハウスの料金は、1泊1500円(ドミトリー)で夕食が280円でした。
(この頃、宿泊者の70%が外国人だったこともあり、勉強していると話しかけられて大変でした。)
※※※
2年生の時は集中授業があり、ゲストハウスに3か月滞在しました。
(長期滞在は安くなるので35000円でした。)
その時には、離島の通信制高校に通う学生さんと一緒に勉強させてもらいました。

放送大学単位試験

放送大学は看護学校養成所の必須単位を取るために、入学する必要があります。(2021年度は看護師国家試験の受験資格32単位分)
学校に入る前に単位収得ができるので、通信制看護学校に入学する前に単位を取っておくと看護学校の授業だけで済みます。
(看護学校と放送大学を同時入学はお勧めしません、私は物凄く大変な目にあいましたから。)


※まとめ※
一生に一度、『こんなに頑張れた』『やり切った』自分がいる。
そんな自分のことを、”すごいんじゃないか?”と錯覚してしまいますが、
それほど苦しくて大変で辛かった時期でした。でも、この時が一番充実した日々を送れていました。
ある一定の時期に集中して何かを成し遂げる、そういう時間は苦しいけれど、クリエイティブになれます、その後の成果や結果はどうであれ自分に自信をもたらしてくれるからです。

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