雨の日

雨が降っている。涼しくて昨日はよく眠れた。久しぶりの雨だ。なぜ最近の雨は、時々今日のようにしとしと降ってくれないのだろうか。降らないときは砂漠気候のようにいつまでも降らない。降るときは滝のように降り、地域を破壊する。極端だ。

もともと雨の日が嫌いだった。傘を指したりするなど行動が制限されるからだ。
しかし今は雨が降ってくれて良かったと思っている。一月も35度を越えるような晴れ日が続くと、さすがに体が悲鳴をあげる。
冷たいシャワーのような雨に火照った体が癒された。ほっと一息つけた。

いつもならお盆を過ぎると暑さは和らぎ、秋の気配を感じる。今年はいつまでも暑い晴れの日が続きすぎた。変だった。日の出が遅くなり、太陽の位置が変わっているのに、なぜ・・・

しかし、雨が降り大地が冷やされたとき、はっと気がつく。既に涼しい秋が訪れていたということを。草むらのなかで虫の音が奏でられていることを。