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【男子バレーボール】パリオリンピック イタリア代表調べ

はじめに


今大会ではPoolBに配置され、エジプト・ブラジル・ポーランドとグループ突破を争う。PoolBは強豪が3チームあり、おそらく突破が一番難しいのではないかと思う。3位だとしても突破の可能性があるため、一つでも多くセットを取っておきたいとかんがえているはずだ。2023年のヨーロッパ選手権では2位、2022年の世界選手権では優勝するなど近年もハイレベルな結果を出している。若い選手が多く代表に選ばれており、ここで結果を残すことになるとイタリアの強い時代がより続いていきそうである。

オポジット 2人

アウトサイドヒッター 4人

ミドルブロッカー 3人

セッター 2人

リベロ 1人(+1人)

リベロを除いた11人の平均身長 199.6cm


5 OH Alessandro Michieletto

2001/12/5 205cm
所属:Itas Trentino(イタリア)

OQT2023[TP:90,AP:68(43.31%), BP:9,SP:13,R:29(20.71%) D:26(68.42%)]
VNL2024[TP:123,AP:94(47.72%), BP:15,SP:14,R:29(18.59%) D:29(63.04%)]

22歳で左ききの若手アウトサイドヒッター。23/24シーズンにはセリエAでベストスコアラー、チャンピオンズリーグでは優勝に貢献しベストアウトサイドヒッターとMVPを獲得した。身長は211cmという説もあり、長身である。Trentinoとは26/27シーズンまで契約している。左ききということもあり、S1ローテを全く苦にせず、イタリアにとってはプラス材料だろう。強力なサーブが武器。

6 SSimone Giannelli

1996/8/9 200cm
所属:Sir Safety Susa Vim Perugia(イタリア)

OQT2023[TP:29,AP:14(48.28%), BP:11,SP:4,D:24(60%),SET:131(28.48%)]
VNL2024[TP:40,AP:21(58.33%), BP:12,SP:7,D:47(68.12%),SET:153(25.29%)]

リオオリンピックではわずか20歳でありながらチームの2位に貢献した天才セッター。多くの大会でベストセッターやMVPを獲得する活躍を見せている。長い年月をTrentinoで過ごしてきたが20/21シーズンからはPerugiaに加入している。昨シーズンはPerugiaの中心選手としてバレーボール世界クラブ男子選手権2023に参戦、優勝の原動力となった。今シーズンからは石川祐希との共演が見どころである。オリンピックではサーブ・ブロック・セットとハイレベルな技術が楽しみだ。


7 Li Fabio Balaso

1995/10/20 178cm
所属:Cucine Lube Civitanova(イタリア)

OQT2023[R:33(27.27%),D:54(63.53%)]
VNL2024[R:33(23.74%),D:67(60.36%)]

イタリアセリエAにて3年連続でベストディガーを獲得するほどの実力を持っているイタリア代表の絶対的リベロ。18/19シーズンから長い時間をCivitanovaで過ごしている。前回大会はMassimo Colaciに敗れ、出場ができなかったため、今回が初めてのオリンピック出場となる。鋭い目つきが印象に残っている。 

8 S Ricardo Sbertoli

1998/5/23 188cm
所属:Itas Trentino(イタリア)

OQT2023[TP:1,AP:0(-%), BP:0,SP:1,D:7(58.33%),SET:16(21.92%)]
VNL2024[TP:5,AP:1(33.33%), BP:1,SP:3,D:25(62.5%),SET:102(31.19%)]

20/21シーズンまではAllianz Milanoで石川祐希ともプレイをしていたプレイヤー。GiannelliがPerugiaに移籍するタイミングでTrentinoに加入し、穴を埋めた。昨シーズンはTrentinoのセッターとしてチャンピオンズリーグの優勝やリーグ4位に大きく貢献した。ここ数年セカンドセッターとして、イタリア代表を支えている。安定したトスを配球する。

11 MB Giovanni Sanguinetti

2000/4/14 203cm
所属:Valsa Group Modena(イタリア)

OQT2023[TP:45,AP:33(71.74%), BP:9,SP:3,R:0(0%),D:13(81.25%)]当時28番
VNL2024[TP:29,AP:23(76.67%), BP:4,SP:2,R:1(14.29%) D:3(37.5%)]

22/23シーズンからイタリア代表に定着した24歳の若手ミドルブロッカー。昨シーズンは22試合に出場し、ミドルブロッカーの中で9位となる157得点をあげた。特にスパイク決定率は63.7%と高水準を残した。背番号が11番と若くなり期待感が現れている。


12 OH Mattia Bottolo

2000/1/3 196cm
所属:Cucine Lube Civitanova(イタリア)

OQT2023[TP:1,AP:1(50%), BP:0,SP:0,R:1(50%),D:0(-%)]
VNL2024[TP:59,AP:52(52.53%), BP:2,SP:5,R:20(22.22%),D:23(60.53%)]

21/22シーズンには22歳という若さでイタリアセリエAでベストアウトサイドヒッターを獲得した実力を持つ、まだまだ若手のプレイヤー。21/22シーズンにはサービスエース47得点を含む338得点をあげるなど大活躍。Padova時代には石川祐希や高橋藍、Kawika Shojiとチームメイトだったこともある。20/21シーズンごろからイタリア代表に呼ばれるようになる。VNL2021では89得点をあげるなど一定の活躍を見せていた。今後の活躍も期待できる。長い滞空時間の中で生み出されるはじき出すようなスパイクは見所!!


14 MB Gianluca Galassi

1997/7/24 201cm
所属:Gas Sales Bluenergy Piacenza(イタリア)

OQT2023[TP:57,AP:32(57.14%), BP:21,SP:4,R:0(0%),D:13(72.22%)]
VNL2024[TP:59,AP:38(63.33%), BP:19,SP:2,R:3(33.33%),D:11(78.57%)]

スキンヘッドのミドルブロッカー。昨シーズンはMonzaで高橋藍、ブラジル代表のFernandoらとともにプレイ。チーム二度目のイタリアセリエAでの準優勝で大きな役割を果たした。国内カップ戦では昨シーズンベストブロッカーとベストサーバーにも輝いている。イタリア代表としては世界選手権優勝においてベストミドルブロッカーに選ばれる活躍を見せた。また、東京オリンピックではベストスパイカーにも選ばれている。OQT2023では全体で3位となる21本のブロックポイントを上げている。オリンピックでも強烈なブロックが見られることだろう。

15 OH Daniele Lavia

1999/11/4 200cm
所属:Itas Trentino(イタリア)

OQT2023[TP:71,AP:69(47.59%), BP:1,SP:1,R:27(27.84%) D:31(63.27%)]
VNL2024[TP:79,AP:69(43.95%), BP:5,SP:5,R:36(27.07%) D:33(70.21%)]

昨年のヨーロッパ選手権ではベストアウトサイドヒッターに輝いた実力のあるアウトサイドヒッター。昨シーズンはTrentinoに所属し、SbertoliやMichieletto、スロベニア代表のKozamernikなどとともにチャンピオンズリーグの優勝を経験した。イタリアセリエAでは240得点をあげている。イタリア代表には20歳ごろから定着している。

16 OP Yuri Romanò

1997/7/26 201cm
所属:Gas Sales Bluenergy Paicenza(イタリア)

OQT2023[TP:78,AP:68(42.24%), BP:5,SP:5,R:1(25%) D:30(66.67%)]
VNL2024[TP:104,AP:86(49.71%), BP:10,SP:8,R:1(50%) D:31(54.39%)]

21/22シーズンには石川祐希やフランス代表Patry、アメリカ代表Jaeschkeともプレイした経験のある左ききの高身長オポジット。昨シーズンは19試合に出場、214得点をあげた。22/23シーズンにはイタリアセリエAのSpikerの中で6番目となる345得点をあげるなどセリエA参戦二年目で大きな活躍を見せた。所属がセリエA2の時から代表には呼ばれている。長いストレートスパイクが魅力!

19 MB Roberto Russo

1997/2/23 207cm
所属:Sir Safety Susa Vim Perugia

OQT2023[未出場]
VNL2024[TP:59,AP:37(61.67%), BP:18,SP:4,R:2(20%) D:18(54.55%)]

23/24シーズンにはイタリアセリエAでベストスパイカーを獲得した、安定感のあるミドルブロッカー。VNL2024では試合出場はあまり多くはないが23位となる18点のブロックポイントを上げている。2018年ごろからイタリア代表に選ばれて始めている27歳のプレイヤー。

23 OP Alessandro Alberto Bovolenta

2004/5/27 202cm
所属:Gas Sales Bluenergy Paicenza(イタリア)

OQT2023[TP:17,AP:14(58.33%), BP:3,SP:0,R:0(0%) D:6(50%)]
VNL2024[TP:70,AP:65(49.62%), BP:3,SP:2,R:0(0%) D:24(61.54%)]

20歳になったばかりの若手オポジット。2023年にはU21世界選手権でベストスパイカー、2022年にはU21のヨーロッパ選手権でMVPを獲得するなどアンダー世代では活躍を見せており、2023年からフル代表にも収集されるようになっている。23/24シーズンはイタリアセリエA2のConsar RCM Ravennaにてプレイ。26試合に出場し、516得点をあげる活躍を見せた。来シーズンからはセリエAのPiacenzaで優勝を目指す。


31 OH Luca Porro

2004/5/9 193cm
所属:Sonepar Padova(イタリア)

OQT2023[未出場]
VNL2024[TP:67,AP:61(50.41%), BP:2,SP:4,R:15(13.89%) D:12(50%)]

昨シーズンからセリエAでプレイをし、活躍を見せた二十歳になったばかりのアウトサイドヒッター。兄はイタリア代表にも選ばれていてMilanoにて石川祐希らとセリエA3位に導いたPaolo Porro。2022年のU21ヨーロッパ選手権ではベストサーバーとベストアウトサイドヒッターを獲得する活躍をした。昨シーズンはセリエA一年目にもかかわらず、アタック決定率51.8%という高い決定率を残した。しかし、タイミングがずれた時の対応が課題。


リザーブメンバー

28 Li Gabriele Laurenzano
2003/6/12 176cm
所属:Itas Trentino(イタリア)

OQT2023[未出場]
VNL2024[R:20(20.83%),D:31(57.41%)]

21歳になった若手リベロ。21/22シーズンからコンスタントに試合に出場していて、3年間ですでに66試合に出場している。加えて、28.5%というレセプション成功率と一定の成果も出している。22/23シーズンには20歳ながらチャンピオンズリーグでベストリベロを獲得する活躍。フル代表には2024年から選ばれている、今後期待の選手。

予想スタメン

OH 15 Lavia / 5 Michieletto
OP 16 Romanò
S 6 Giannelli
MB 14 Galassi / 19 Russo
Li 7 Balaso

試合予定+勝敗予想

7/27 20時 ブラジル戦

予想 3-1 勝利

最近、ブラジルがぱっとしない気がするのでイタリア代表がブロック力で押し切りそう。

7/30 16時 エジプト戦

予想3-0 勝利

イタリアが実力を十分に発揮し、順当に勝利すると予想。

8/4 0時 ポーランド戦

予想 1-3 敗北

イタリアが善戦するも、ポーランドの総合力により敵わず敗北すると予想。

最後に


こうしてイタリア代表について調べると若い選手がどんどん代表に呼ばれている印象を持った。あと、Giannelliが想像以上に若い!!今回のオリンピックでそこそこまで行くことができれば4年後の優勝の可能性はかなり高くなると感じる。もし、ここで優勝すれば二連覇・三連覇も見えてくるような年齢構成に見える。Pool Bは激戦区であり、もしブラジルに負けてしまうと突破できない可能性もあると感じた。しかし、実力派確固たるものがあるので決勝トーナメントでも見たい。


参照
Volleyball Olympic Games Paris 2024 (volleyballworld.com)

Home :: Volleybox

Volleyball Olympic Qualifying Tournament (volleyballworld.com)

VNL 2024 Match Schedule | Volleyball World

Lega Pallavolo Serie A | Italian Volleyball League – National Championships (legavolley.it)


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