産後うつの治療 カウンセリングって何するの?
産後うつの主たる治療法は服薬と心理療法です。
薬の治療法についてはこちらをご覧ください。私は服薬と心理療法の中でもカウンセリングを個人、そしてグループで受け、産後うつを克服しました。今回はその中でもカウンセリングについて紹介していこうと思います。
1)精神科によるカウンセリング
産後うつの診断を受けて、一か月もしないうちに産後うつ専門の精神科のお医者さんを受診しました。
精神科のお医者さんによるカウンセリングは、過去の病歴、職歴、教育歴なども含め、個人情報を根掘り葉掘り聞かれました。毎回息子を連れていきましたが、一度はパートナーも一緒にカップルカウンセリングを受けました。
お医者さんのカウンセリングは、どちらかというと、経過が順調かどうか、薬の効果があるかどうかを確認するためのもののように思いました。ただ、順序立てて話をしていくことで自分の心を整理することができ、その効果が大きかったと思います。
2)臨床心理士によるカウンセリング
私はDVでうつに一度なっており、その時からの継続でずっとカウンセリングを同じ人に受けていました。この方は、DV専門の心理士さんではありましたが、うつに対するカウンセリングテクニックを駆使してくださいました。
「今日会ったよかったことを3つ書き出してみる」「自分のための5分を作る」「深呼吸して吐くときに一緒に嫌な気持ちも出す」など、具体的にすぐできることをアドバイスしてくれました。
電話でのカウンセリングでしたが、話が通じる相手とゆっくり会話ができる時間というのは、赤ちゃんと二人きりでの生活ではとても貴重でした。
3)産後うつサポート団体によるグループセッション
産後うつ経験のあるファシリテーターが数人の産後うつのお母さんを集めて、週に一度体験をシェアするというタイプのグループセッションに参加していました。
すべてのグループが対象ではありませんが、私が参加していたグループではチャイルドマインドのサービスがあり、息子から離れて、自分のために使う二時間はとても貴重でした。
このグループセッションで学んだことはたくさんありますが、一番は毎週聞かれた「セルフケア」です。
これは「自分のためだけにすること」。多くのお母さんが自分よりも赤ちゃんを優先して自分は飲まず食べず洗わず着替えず眠らず…なんてことがよくあります。そのどれでもいいから自分のために意識して行う大切さを学びました。
まとめ
心理療法の中でも「言葉のみ」を使うカウンセリング。感じたこと考えたことを言葉にして出していくことで、自分の心を整理し、片づけることでうつも片付いていくものです。
何よりも言葉のうまく通じない赤ちゃんとの日々では、言葉の通じる相手と話ができるだけでも癒されます。専門家の誘導はうつ患者には有効だと私は経験を通して感じています。
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