3038神戸物産(店舗レポート)




2024.6

久しぶりに近くの業務スーパーに行きました。
先月も千葉に行った時に立ち寄ったのですが、
かなり街中にも業務スーパーが増えていることを実感しています。
出店数は純増50~70前後ですが、
直近では40増にやや減少していますが、それでもかなり
高い出店ペースとなっています。
それだけディスカウントストアの市場が大きくなっているのだと思います。
スーパーなどを見ているとかなり商圏が小さくなっていると感じています。
ドラックストアが躍進しているのもこの商圏エリアが小さくなっているものと思われ、GMSを含め、広く消費者を集める業態は苦戦している傾向が強いです。そのため、リアル店舗では体験価値を高めた店舗が増えている印象を持っています。
純粋に物を買うだけなら、ECの方が安い上に、買い物の効率がいいです。
ただ、今後、物流の問題もありますので、それがどう動くのかはちょっと
予想がしにくいとは、感じています。
近くの店舗に業務スーパーなどがあれば、すごく便利だと思います。
他のスーパーとも差別化した商品が数多く扱っていますが、
一般向けのお客さんも増えていることもあり、利便性が高まっているのだと思います。

近くにある業務スーパーは以前からある店舗ですが、
少し前に駐車場を2倍に拡張して、かなり便利になっています。

近くにはあまり業務スーパーがないので、あまり来店する機会がありませんが、この店舗はいつも混雑しています。

ただ、この店舗は生鮮食品をほとんど扱っていません。
冷凍食品と加工食品がほとんどです。
ただそれでもいつも混雑しています。
この近くには、西友やイオンモールなどがありますが、
あまりスーパーがたくさんある地域ではないため、比較的競合は少ないと感じています。
ただ近年、ドラックストアなどが増えていますので、その影響で、地元のスーパーなどは閉店もしている店もあります。


店内のレイアウトはそれほど以前とは変わりません。
デイリー食品など、販売期限が短い商品は、比較的、品切れが多い印象はこの業務スーパーには感じています。
それ以外にもけっこう、品切れしている商品は多い印象です。

それでも、価格が安いこともあり、お客さんは多くいる印象です。
ここでしか売っていない商品も魅力なのだと思います。

また以前より、商品アイテム数が増えています。
以前は、冷凍ケースの上にはほとんどものが置かれていませんでしたが、
今は、どの冷凍ケースの上にも棚が設置されていて、加工食品などが置かれています。
以前の加工食品の展開は、エンドなどに平積みされた、お買い得商品のみの販売が中心だったと思いますが、お客さんが業務スーパーなどに流れているのか?定番食品なども増やしている印象です。

また、お米などのコーナーも設置されていますが、
ほとんど完売していました。
お米がかなり高騰しているというニュースがありましたが、
スーパーなどに行くとそれほど売れているようには感じませんが、
少しでも安い業務スーパーやドラックストアなどで購入しているのだと思われます。

今年の1月ぐらいからお米は単価上昇もあり継続的に売れており、
内食志向が強まっている実感はあります。
お米が伸びている背景には、穀物の価格上昇が
あると言われています。お米はほとんど国が自給自足で賄っていることに加え、価格が比較的安定しているコメの存在感が高まり、米食に回帰する動きが活発化していたものと思われます。



近くのイオンモールにも行って見ましたが、価格は確かに割高になっていましたが、そこまで高くなっている実感はありません。
新米が出るとまた価格が上がっていくのかもしれませんが、
ニュースでも取り上げられていますので、多少は売れいるようには感じます。
ただお米の売り場を見ると、お客さんのニーズは変わっていると実感できます。
以前のお米の売り場は5kgと10kgをメインに販売していたと思います。
今は売り場もほとんどが5kgで、かなり無洗米が増えています。
また今まで2kgのお米はほとんど扱いがなかったと思いますが、
この2kgの米の品揃えがかなり増えていると感じます。
よく、お米離れが言われていますが、あまりお米を炊く回数が減っているのか?2kgの米を購入している人が増えているように感じられます。

佐藤食品などの決算資料などを見ると、
サトウのご飯の生産数がかなり伸ばしています。
コメントによると、近年の働き方や暮らし方の価値観の多様化による生活スタイルの変化に伴い、「タイムパフ ォーマンス志向」のニーズが高まり、
冷凍食品などの市場が拡大し、
電子レンジ調理などの簡便、時短調理等、家庭内での調理ニーズが多様化
パックごはんが備蓄食ではなく日常食というポジションに変わってきているようです。

生産能力などもかなり上げています。

スーパーのご飯パックの売り場を見るとかなり品揃えなど拡大しているように感じます。
以前は3パック~5パックが中心だったと思いますが、
少し前から、10パック入りなどの品揃えも増やしており、
ご飯パックの需要が増えていると実感できます。
そんな私もよくご飯パックを使うようになりました。
炒飯などを作る時には、かなり重宝しています。
レンジでチンをすれば、ご飯を炊くよりかなり時間を短縮できますし、
かなりご飯も美味しくなっていますので、日常的に利用するにはかなり便利な商品です。
ただご飯パックも以前より価格は上がっていることは実感しています。
ただ料理をする時間がない時や自分の分だけ作る時などに利用するのには、
最適だと感じています。(時短・簡便)


直近の決算から、
3月に第一四半期の決算を発表しています。
それによると、売上は1209億+12.0%  営業利益は85億+7.1%
となっており、進捗率は24.4
%となっています。
過去2年の数値と比較すると順調な推移にように思います。

前期は期初の急速な円高の進行により、為替予約の時価評価損を大きく計上したのに対し、今期は為替変動の影響が少なく、経常利益は前期の3.8倍となっています。

4月の実績が公開されました。
それによると4月の売上は451億+9.3%
売上総利益は46億+6.9%  売上総利益率は10.2%  
上期累計では、9.8%となっています。

営業利益は28.8億+7.2%  経常利益は21.6億-22.5%
となっています。
為替変動のリスクヘッジのため取り組んでいる為替予約に関連して、デリバティブ評 価損が計上されたため前年実績を下回っています。


コンセンサス予想では、155億となっていますので、
予想よりは上回るのではないかと思われます。
目標株価で考えると4000円前後で見ているようです。
今のバリエーションで考えると、4000円前後だと考えていますので、
それほど上値は少ないのかなと思っています。






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