訪日外国人消費動向調査

1/18  に訪日外国人の消費動向調査が発表されましたので、
概要を確認してみたいと思います。

外国人旅行消費額動向

2022年10-12月期の全国調査結果(1次速報)の概要が発表されました。
それによると、訪日外国人旅行消費額は、2019年同期比50.9%減の5,952億円になりました。
国籍・地域別では、韓国が1,075億円、香港745億 円、米国689億円、台湾612億円、中国 461 億円、タイ 324 億円、シンガポール 301 億円。

2019年10-12月期の実績も確認しますと・・・
訪日外国人 旅行消費額 1兆2,128億円になります。
中国 3,893 億円、台湾 1,222 億円、香港 956 億円、米国 879 億円、韓国 552 億円、タイ 547 億円、オーストラリア 484 億円。

合わせて訪日外客統計も発表されていたので、確認してみますと、
12 月の 訪⽇外客数137万人。前月 93.4万 人から約 1.5 倍。
韓国からの訪⽇外客数が前月から大幅に増加しており、+14.1万人
タイ や米国等からの訪⽇外客数が回復基調にあります。
台湾・香港などもかなり増えています。

訪⽇外客数動向

10-12月の訪⽇外客数を確認してみますと、280万人が訪れています。7-9月には、50万人程度だったので、4倍近い外国人が訪れていることになります。かなり増えているのは、実感できます。
そのうちの3割が韓国になります。多いですね。
ただ平均消費額でみると、韓国は12万とそれほど高くはないです。滞在日数が短いと思うので、消費額もそれほど多くありません。
消費額で多い香港は28.7万 米国28.0万 台湾20.1万 中国は61.5万と突出してますが、中国の場合はおそらく、転売目的もあるのではないかと思うので、高いのだと思います。
中国の場合は免税を悪用していることも報道されており、何かと問題になっています。

2022 年の年間訪⽇外客数は、3,831,900 人になりました。
6 月 10 ⽇より観光目的の⼊国受⼊れ再 開や段階的な水際措置の緩和がなされ、本格的な受け⼊れ再開を⾏った 10 月以降顕著な 回復傾向も見られましたが、2019 年比では 10%程度となっています。

年間でみると、韓国が100万人、台湾、33.1万、米国32.3万、ベトナム28.4万、香港26.9万、タイ19.8万、そして中国は18.9万になります。
近隣の東アジアから来るお客さんも多かったですが、タイなどの東南アジアから来訪するお客さんも目立ちました。

旅行消費品目別動向

次に消費動向を見てみたいと思います。
宿泊費は2014億、飲食1297億、交通費641億、娯楽サービス256億、買い物1743億になりました。

一人当たりの消費額動向



下の表が一人当たりの消費額になります。
消費額の一番多い韓国を見てみますと、買い物より、飲食の方が多い傾向です。米国もそうですね。買い物より、飲食などを楽しんでいる傾向が見られます。
ちょっと滞在日数がわからないので、どのようなホテルに泊まっているのか?わかならいですが、10月に平均宿泊日数を調べていたときは、5.4泊だったので、1泊2.3万円程度なのでそれほど高いホテルには泊まってはいないのだと思いますが・・・

ちなみにどの国がいいホテルに泊まっているか、10月の宿泊実績から計算してみると、やはり中国(3.6万)と高いホテルに泊まっています。
韓国は(1.9万)とかなり低いですが、それでも2万円前後のホテルなので、いいホテルに泊まっているとは思います。
ただビジネスホテルでも土日だとこのぐらいの価格がしますので、そういったホテルに泊まることが多いのではないかと推測します。


今回の消費動向を見ていると、飲食にお金をかけている外国人が多いなと感じました。
中国の人は娯楽にかけていますが、おそらくフィギュアなどのホビー関連などではないかと思います。まんだらけなどに行った時もアジア系の方が多く来店していました。おそらく、これも転売ヤーではないかと考えてしまいます。
飲食についても少し調べてみました。
1日あたりどのくらい飲食に使っているか?
中国が2.3万円使っています。いいもの食べてます。
香港が1.9万円、韓国1.6万円、米国1.2万円。
やはりここでも米国の方はそれほど使っている印象を受けないですね。
ニュースで爆買いの報道されていますが、この消費データではそこまで爆買いしているような印象は受けないです。

ただそれでも、2019年対比で比べると多いのには驚きです。
この数値はあまり中国の割合が少ない上での数値なので、もし中国の方が多く訪れた場合はさらなる消費が期待できるものと考えてしまいます。


観光客のデータで見ても、2019年対比で+20%と多いです。
平均宿泊日数は6日になってます。
一日当たりで計算すると・・・
宿泊費10488円、飲食7593円、交通費3719円、買い物10389円。


宿泊稼働指数

2022年12月の宿泊稼働指数を発表がリリースされていますので、こちらも見てみたいと思います。


2022 年 12 月における全国の宿泊稼働指数は 68.6 で、前月の 73.7 を下回り、3カ月ぶりに低下しています。
過去の 12 月の指数をみると、2018 年は 45.0、2019 年は 42.4となりますので、かなり高い数値ではあります。


地域ブロック別にみると、南関東(76.4)や九州(75.0)、北関東(73.0)で高い傾向にあります。
前月比で比較すると北海道は+5.1と改善しています。

都道府県別にみると、佐賀県(82.8)や埼玉県(79.9)、長崎県(78.6、 などで高水準になります。
前月比でみると、北海道(前月差+5.1 pt)、千葉県(同+4.8 pt)、愛知県(同 +2.3 pt)が高いです。
前年比で見ると、京都府(前年差+28.8pt)、東京都(同+27.1 pt)、福岡県(同+24.8pt)が高いです。

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