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私流般若心経

2000年以上前に、インドの釈迦族の皇太子

ゴータマシッダールタが考えた(生活の知恵)が

般若心経ではないかと、私は考えている。

シッダールタは(色即是空、空即是色)と言っている。

人生をうまくやっていく為には、〈知恵)が必要である

と言っているのだと私は思っている。

(知恵)なしで生きていくと、人間が生まれながらにして

持っている感情に翻弄されて苦難の継続になってしまう。

従って(知恵)が必要であると言っているのだと思う。

般若とは(知恵)という意味である。

色即是空とは、人は何かことあるごとに苦難や快楽を味わっている。

しかし、その味わっている苦難や快楽とはいったい何かと

考えれば、それは(何でもない)という意味である。

色即是空の意味を最も適格に和訳したのは、浄土真宗の

親鸞ではないかと思っている。

唯円の歎異抄によると、親鸞は(世の中のごと、そら言、

戯言(たわごと)、まこと(真理)なし)と言っている。

世の中で起こっていることはどうでもいいことばかりである

という意味である。

大谷翔平が二刀流で前代未聞の新記録を創ったとかは

そら言、戯言でどうでもいいと言う意味である。

これは色即是空の名和訳ではないだろうか。

色即是空は処世訓なので、いろんな人が同じようなことを

言っている。

芥川龍之介は(人生は一箱のマッチに似ている。

大事にするのは馬鹿馬鹿しい。しかし‥大事にしないと危険である

)と言っている。また、夏目漱石は

(人の世をつくっているのは、神でもなければ鬼でもない。

向こう3軒両隣に住む只の人間である。)と言っている。

ニーチェは(人生は解釈である。)と言っている。

自分が抱えている問題は、いいようにも、悪いようにも、

どのようにも解釈できるという意味である。

だから、人の世で起こっていることは、どうでもいいことだと

解釈すれば、自分が、今、苦しんでいることも

どうてもいいことだと、気付けば苦しみは解消するという意味である。

こう気付くことが知恵なのである。

こう気付きなさいと言っているのが般若心経である。

人が感情の世界に住んでいる限り、こう気付くことが2000年前も必要であったし、

2000年後も必要なのだろう。




#未来のためにできること

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