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齋藤姉妹が僕をめぐってバチバチ中、、、?

4月にもなると冬の寒さは息を潜め、桜の開花が春の訪れを感じさせる。

華やかに咲き乱れる桜を見ながら、乃木坂を駆け上がって行く。

飛鳥「、、、、、、ん。」

隣には今年で3年目の付き合いとなる彼女、齋藤飛鳥。

乃木坂高校でも1.2を争う美人の女の子。

元々は僕とは幼馴染であったが、関係が変わったのは中学3年生の卒業式。

僕から告白したことがきっかけだ。


その飛鳥が僕に向かって手を差し伸べてきた。

こういう時は手を繋ぎたい時であると決まっている。

、、、今日は少し意地悪をしてみよう。

〇〇「どうしたの?」

飛鳥「、、、ん!」

なんかとなりのトトロにこんな描写があったなと思いながら、意地悪を続ける。

〇〇「うーん、、、言葉にしないと分からないかな?」

飛鳥「、、、もういいもん!」

おっと、飛鳥がへそを曲げてしまった。

〇〇「じゃあ手は繋がなくてもいい?」

飛鳥「、、、つなぐ///」ギュッ

飛鳥が小さい子の様にギュッと手を握る。

〇〇「可愛いなぁ笑」ナデナデ

飛鳥「、、、えへへ///」

飛鳥は普段、見た目からクールだとか冷酷な性格と見られがちだ。

しかし実際は全くの逆。

本当は人に甘えるのが大好きだし、四六時中くっついていたい女の子。

飛鳥「ふんふ〜ん♪」

頭を撫でられたことによってご機嫌です。

、、、あっそうだ。

僕はあることを思い出した。

〇〇「あっ!そうだったな。」

飛鳥「どうしたの?」

〇〇「今日の帰りに飛鳥に家にお邪魔するね?」

飛鳥の顔がパァっと明るくなる。

飛鳥「そうなの!やったぁ〜♪」

〇〇「蓮加ちゃんに勉強教える約束があってさ。」

飛鳥「、、、蓮加?」

齋藤蓮加。

飛鳥の4つ下である妹。

人懐っこい性格で僕が最初に飛鳥の家へ行った時から仲がいい。

、、、飛鳥は少し不機嫌になるけど。


〇〇「勉強熱心な子だよね〜。」

飛鳥「、、、どうしよ、、、大丈夫かなぁ、、、」バタバタ

飛鳥が急にバタバタと狼狽え始めた。

なんかまずいことでもあるのかな、、、


放課後。

僕と飛鳥は2人で家に向かう。

その間にも飛鳥はなんだか不安な様子だ。

〇〇「今日の課題めんどくさそうだよね〜、、、」

飛鳥「大丈夫かなぁ、、、蓮加、、、」

〇〇「あっ!昨日のテレビ見てた?
   飛鳥の好きな映画やってたよね!」

飛鳥「変なことしないと良いけど、、、」

さっきから僕の声が聞こえてないみたい。

すごい無視されてる、、、

〇〇「おーい!飛鳥ー!」

飛鳥「、、、、、、」ブツブツ


飛鳥の家。

結局、家に着くまで飛鳥は口を開いてはくれなかった。

中々に傷ついたけど、、、

ガチャッ

僕は飛鳥の家の玄関を開け、挨拶をする。

〇〇「お邪魔しま」

蓮加「〇〇お兄ちゃーん!!」ギュッ

飛鳥の妹、蓮加ちゃんが僕に抱きついて来た。

後ろによろけそうな所を何とか耐えた。

〇〇「おっとと、、、
   急に飛び込んできたら危ないよ?」

蓮加「えへへ〜、、、ごめんなさぁ〜い💕」ギュッ

蓮加ちゃんが僕にもう一度抱きついて来た。

飛鳥「なっ、、、!!」

蓮加「お兄ちゃ〜ん💕」スリスリ

〇〇「あははっ、、、くすぐったいよ!」

飛鳥「、、、、、、」


こんにちは、、、齋藤飛鳥です、、、

いま目の前で彼氏の〇〇が妹の蓮加に抱きつかれています。

この光景を見るのは初めてではありません、、、、、

ですが!!

いくら妹であっても彼氏が目の前で抱きつかれてるのを見るのは心苦しいんです!!

おそらく蓮加も〇〇の事が好きなのかな、、、

でも蓮加はまだ子供だしそんなに深い意味は無いよね!!

ただのスキンシップだよね!!

蓮加「お兄ちゃ〜ん💕」チラッ

あーこれ確信犯だ。

さっきから凄いこっち見てるもん!!

これは負けてられない、、、!!

とりあえず蓮加と〇〇を引き剥がす所から始めないと!


飛鳥「ほら蓮加!
   そんなことしてないで勉強しなよ!」

〇〇「そうだよー。勉強するんでしょ?」

蓮加「むぅ、、、もうちょっとくっついてたいな💕」

〇〇「だーめ。勉強しに来たんだから!」


よしよし!これで2人は離れた!

これでさっさと勉強を終わらせてくれれば、、、


蓮加「しょうがないなぁ、、、
   じゃあ蓮加のお部屋に行こー!」

飛鳥「えっ?!」

〇〇「蓮加ちゃんの部屋?」


蓮加の部屋に2人気にさせるわけには行かない、

飛鳥「あー!リビングでもいいんじゃない?!
   こっちの方が広いからやりやすいよ!」


蓮加「えー、、、お兄ちゃんと2人きりがいいなぁ💕」

〇〇「確かに広い方がやりやすいんじゃない?
   僕も分からなかったら飛鳥に聞けるし!」

飛鳥「うんうん!」

蓮加「えー、、、」


ふぅ、、、

何とか2人きりの空間は避けられた!!

でも帰るまで油断は禁物だよね、、、!


どうもみなさんこんにちは!!

齋藤蓮加っていいます!

今はお姉ちゃんの彼氏である〇〇お兄ちゃんに勉強を教えてもらっています!!

、、、これまで見ててみなさんは私が〇〇お兄ちゃんの事を好きだと思ってますよね?

それは違います!

確かに〇〇お兄ちゃんのことは大好きですよ?

でもそれは人としての好き!

異性としても少し好き、、、

ではあったけど、お姉ちゃんの彼氏を取るようなことはしたくないので!

ではでは、何で私がこんなに〇〇お兄ちゃんに固執してるのか、、、

それはお姉ちゃんの反応が見たいからです!!

お姉ちゃんってね?

私がお兄ちゃんにくっついたりしたらびっくりしてバタバタし始めるんですよ!

それに私たちを引き剥がそうと必死になったり。

上手く引き剥がせたら凄いニヤニヤするし。

自分では自然にやってるつもりなんだろうけど
めちゃくちゃ態度に出ちゃってて可愛いんですよ💕

あ、


蓮加「お兄ちゃ〜ん💕」

〇〇「はいはい、、、笑」ナデナデ

飛鳥「あっ、、、いいなぁ、、、」プクッ

蓮加「あっ!お兄ちゃんお兄ちゃん!」

〇〇「なに?」

蓮加「お姉ちゃんがプク顔してる〜💕」

〇〇「、、、かわいいな。」

蓮加「前に写真撮った事あるから見る?」

〇〇「え!見たい!」

蓮加「えっと、、、これ!」

飛鳥「ちょっと2人とも!勉強のつづき、、、
   って!なに見てんのーー!!」

蓮加「あ!お姉ちゃんもお姉ちゃんの可愛い写真
   みてみる?」

〇〇「いや本人に勧める?」

飛鳥「もう蓮加ーー!!」

蓮加「あっはは!ごめんなさーい笑。」

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