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その2憧れから現実へ

お坊さんになりたいと願っても
お葬式でもテレビに映る住職も男性のお坊さんばかり
女性はお坊さんになれないと
どこかで諦めていました

子供の頃 胡麻豆腐を出して有名になった尼僧さんが
テレビのドキュメンタリーで流れていました
尼僧さんなのに 近くのお坊さんに恋をしてバチがあたった といった内容で
子供心に そんな俗人的な尼僧さんはダメだと思ったり

尼僧さんの情報ってその程度だったのです


特徴のない会社員家庭に生まれたので
特徴なく学校を卒業し特徴ない就職をしました

程なくして
母親から「趣味もなく生活しているけどカンがいいから占いでもすれば」といわれ
占いは興味なかったのですが
確かにカンが良いのは心当たりがあり
教室に通い四柱推命や気学などを習い始めました

1年ほど経ち
東京では有名占い師が土日に詰め込みで教えているから
行けば勉強になる と聞き 毎月東京に泊りがけで通うことにしました
有名占い師だけあって全国から占い師が大勢あつまっており
数百人規模で講義をうけるのです

偶然 隣に座った石山さん(仮名)と仲良くなり色々話していて
「本当は占い師よりも僧侶になりたいんですよね」
雑談がてら口に出したら
かなり動揺した様子で「え 本当 本気なの」と
「本気です でも どうして良いかわからなくて」
「実は僕 修験阿闍梨なんです 師僧を紹介しましょうか」

石山さんは バリバリの修験行者だったのです

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