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少女は知っている


親が赤い表紙の『世界こども名作全集』だったかの
50冊ぐらいの本を購入した
兄弟たちもいたがずっと読んでいたのは私だけだった

その中でもお気に入りは『小公女』
屋根裏部屋でのお茶会や
辛い思いをしてやっと戻ってきたときに
いろんな妄想をして気を紛らわすというあたりからの
後半の物語が大好きで何度も繰り返して読んでいた

その時は気付かずにいたが
あとがきには作者が禅や瞑想などに触れる機会があり
小公女や小公子はそのエッセンスが盛り込まれている
ということだった
現在ネットで調べてみる限りはあまり出てこないので
関連性はよくわからない

大人になってずいぶん経って
推しのあるアルバムのタイトルが『マニジュ』(摩仁珠)
という仏教用語だった時
なんだか不思議な気持ちでいっぱいになった

推し短歌です↓


幼き日
胸ときめかす物語
あなたの歌で
思い出す夜

寒い夜
小さな部屋に一人きり
明かりもつけず
セイラになりきる

目を閉じて
楽しい日々をまた思い
黄金の摩仁
胸の奥で廻す






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