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詩 涙の輝き

涙のかけらを拾い集めて 夜空に放つ
それは夜の闇に引っ掛かり星になって
わたしの姿をした星座になった

夜を渡る鳥が 星のひとつを咥えた
鳥はそのまま東の空へと消えていく

わたしの姿をした星座が零れ落ちる
その星座はたちまち涙に戻った
わたしは喜んでその涙に濡れた


あの鳥が あの鳥の咥えた一欠片が
いつかわたしの希望になるのだ

涙に濡れながら 東の空を見る
やがて朝日の温もりで この涙も乾くだろう

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