(創作詩)楔
時折見える笑顔が愛しくて
僕は狂おしいほど貴方を想っている
こんなにも近くにいるのに
伝えられない想いは深く深く心を傷つけて
嗚呼、薔薇の楔で思いを貫いて
このまま消えてしまえたなら
貴方の海から帰れるかな?
どうしようもない程の無力さに
僕は心を潰された
こんな僕を貴方は笑うというの?
そんな何も知らない無垢な笑顔で
嗚呼、薔薇の楔で想いを貫いて
簡単に忘れることができたなら
この体の疼きも消えるかな?
涙に濡れた瞳にキスをして
つけた傷を優しく舐めて
空から落ちた天使は
帰れない空を見つめながら
貴方の深い海に溺れてゆくんだ
あとがき
皆さん、こんにちは。 さきとです。
今回『楔』ですが、使い方が難しい。薔薇の楔? 本来なら棘じゃない? と、思う方もいらっしゃると思います。ですが、棘だと刺さるだけで分断は出来ん! ということで楔に決定。だったら杭でも良くない? と、思われますでしょうが、薔薇の棘って杭には見えないよね。ということで、こちらは却下となりました。
この作品を読んでくださった皆様に感謝と愛を!
次回の作品で会いましょう!
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