見出し画像

【学級経営】栗山監督は先生の見本!なぜ相手に思いが伝わるのか?

大谷選手、ご結婚おめでとうございます。
私は大谷選手の野球への考え方や取り組み方をとても尊敬しています。
ですが、正直あそこまでスポーツに打ち込まないと
成功しないのかなと思い、
参考にするというか神的な存在に思ってしまっていました。
しかし、今回結婚のニュースを目にして、
「やっぱり人間だ。誰かのためにプレーしていたんだ」
と当たり前のことを見直して、勝手に親近感がわいて嬉しくなりました。

私は、WBC優勝前から栗山英樹さんのことを尊敬し、
何冊か本も持っています。
学級経営、指導者としての一番の見本だと思い、
会っていつかお話がしたいと思うくらい好きです。

栗山さんの言葉には、心があります。
同じ言葉を伝えても、伝わる人とそうではない方がおられます。
表面上でその言葉を大人は子供にはすぐに見抜かれます。
なぜこんなに栗山さんの言葉は伝わるのか、
そんな話を書いてみたいと思います。


①名言の自体に人への配慮と深みがある

「自分の為にという打算があったら、途端に野球の神様の声は聞こえなくなる」

もちろん自分のために。
ですが、誰かのことを考えるともっと人は強くなれる。
インターハイで優勝するような高校スポーツの指導者が身近にいまして、
その方に「大会前はどんなことをされるのですか?」
と質問をしてみると、
「親に手紙を書かせる練習をする」
とおっしゃっていました。観客席で祈るおうちの人の気持ちが分かれば、
きっと神様が味方してくれる。そうおっしゃっていました。


「教えるという感覚はあまりなく、選手が持つ良さを引き出し、適材適所で輝くようマネジメントをしているだけ」
WBCのときは、まさにそんな感じ。
特に骨折した源田選手を試合に使うことは、本当に選手の良さを見抜いている方だなと尊敬しました。
情けで試合に出しているわけではなく、完全に戦力として出場させた。
自分にはできない決断で、本当に選手を見ている凄みにあっぱれです。

「夢は正夢」
栗山さんの座右の銘ですね。
この言葉は、信じたものにだけが使える言葉ですね。
夢を叶えることは容易なことではないですが、実現しか考えられないことくらい捉えることができるかで結果は大きく変わります。

このように、名言がたくさんある。つまり、言葉そのものにまずは深さがあるのです。
もうすぐ卒業式。先生が残す言葉は子供に残りますよ。

②直に伝える温かさがある

ここが1つの大きなポイントです。
WBCのドキュメント映画「憧れを超えた侍たち」見ましたか?

私は5回は見ています。
佐々木朗希選手の涙、有名な村上選手の不振から乗り越える姿、
ノンフィクションだからこそ胸を打たれます。

そんな映像の前半に、選手選考の映像が出ています。
選手として日本代表になったことをどう伝えるのか、
ここに栗山監督は時間を割くのです。
「日本代表に選ばれた感動を味わってほしい。」
直接渡米して伝える方法、直筆の手紙を書く方法、どうしても難しい場合にはオンラインで話す。
その選手が所属するチームから伝えてもらうのではないのです。
直に自分で伝える。
嬉しいでしょうね。

先生をしていても、よく直接足を運ぶ先生の保護者の信頼は厚いと思います。
「お母さん不安やと思ってきてしまった。急にごめんよ。」
「帰りに寄ったよ。怪我したって聞いて心配になって顔見に来たよ」
ちょっとのことですが、直に伝えることで感じる温かみがあると思うのです。

③上ではなく、「横」に立って伝えるフラットな姿勢

栗山監督の印象はおしゃべりというより、聞き上手なイメージがあります。
いきなり意見を伝えるより、発する言葉の一番目が必ず質問系の語尾で終わっている印象があります。
そして、共感することを大事にする。
もちろん信念がある方なので、自分というものがブレるわけではない。
悪口や自分とは違う方針には共感しないですが、
聞いて、自分の共感ポイントを探って、同じ方向を見据える。
つまり、前でもなく、上でもなく、横に立っているのです。
同じ星を一緒に眺めているイメージでしょうか。

この①~③を読んでいただいて、
先生に共通する見本がたくさんあるのではないでしょうか。
ぜひいつかお会いしたいと思います。
講演会にお越しいただきたいと思ったのですが、
手が出るような金額ではなさそうでした!笑



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?