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【コラム】気にしすぎ?アフターコロナと平成の不適切にもほどがある?

「休んだ方がいいかなぁ?」
とある保護者さんの悩み。
2日前に子供が嘔吐下痢症にかかり、発熱した。
今は解熱し、食欲もぼちぼち。
明日はあるスポーツの小学生大会であり、その子は6年生でキャプテン。
ですが、周りの目を考えると、その大会を休ませた方がいいかと悩むお母さん。
さらに妹まで休ませようかと考える。
と、今日聞いたお話です。

こんばんは!
今日も理科から脱線して、保護者さんの悩み相談をいただいた話です。

自分からすれば、コロナではないし、インフルでもないし、大会参加は問題ないと簡単に判断してしまうのですが、
今の時代にあった悩みだと思い、真剣に考えてみました。

最近ハマっているドラマがあります😊


「不適切にもほどがある」

どんなドラマかと言いますと、

結構人気みたいですね。
私はただのミーハーではなく、宮藤官九郎さんのドラマが好きで、木更津キャッツアイなどセリフ覚えるくらい見返してます。

お笑い要素が強いのですが、その中に世の中の問題提起を掘り込んでくるような作品が多く、その世界観がものすごく好きです。

このお話も、

TBSでは、2024年1月26日(金)から金曜ドラマ『不適切にもほどがある!』がスタートする。
主演は阿部サダヲ、脚本は宮藤官九郎が担当する。2人と本作のプロデューサー・磯山晶が組んだTBSドラマは『池袋ウエストゲートパーク』(2000年)、『木更津キャッツアイ』(2002年)、『タイガー&ドラゴン』(2005年)と、今も愛される作品ばかり。『タイガー&ドラゴン』から19年の時を経た令和の時代で3人が新たな作品を生み出していく。
本作で阿部が演じる主人公・小川市郎(おがわ・いちろう)は、ひょんなことから1986年から2024年の現代へタイムスリップしてしまう“昭和のおじさん”。
市郎がタイムスリップした令和で出会うシングルマザー・犬島渚(いぬしま・なぎさ)を演じるのは仲里依紗。時空を超えて出会った市郎と渚がどのような関係性を築いていくのかも大きな見どころのひとつだ。
さらに、市郎と同じ1986年に生き、とあるアイドルに心酔するあまり、その身なり言動すべてを完コピする男“ムッチ先輩”こと秋津睦実(あきつ・むつみ)を演じるのは磯村勇斗。
市郎と逆で、2024年から1986年に息子と共にタイムスリップする社会学者の向坂サカエ(さきさか・さかえ)を吉田羊が演じる。
そして、市郎の一人娘・小川純子(おがわ・じゅんこ)を河合優実、令和の社会学者・向坂サカエの息子であり、サカエと共に2024年から1986年にタイムスリップする向坂キヨシ(さきさか・きよし)を坂元愛登が演じる。
さらに、山本耕史、古田新太、三宅弘城、袴田吉彦、中島歩ら個性豊かなキャストたちも出演する。
コンプライアンス意識の低い“昭和のおじさん”の市郎からは、令和ではギリギリ“不適切”発言が飛び出す。しかし、そんな市郎の極論が、コンプラで縛られた令和の人々に考えるキッカケを与えていくことに。 昭和から令和へ、時代は変わっても、親が子を想う気持ち、子が親を疎ましく想う気持ち、誰かを愛する気持ちという変わらないものもある。妻を亡くした市郎とその一人娘、そしてタイムスリップしたことで出会う人々との絆を描くヒューマンコメディでもある。
時代とともに変わっていいこと、変えずに守るべきことを見つめ直す。今だからこそお届けしたい宮藤官九郎脚本のオリジナルドラマ。2024年1月スタートの意識低い系タイムスリップコメディ! 金曜ドラマ『不適切にもほどがある!』に、ぜひご期待ください。

番組公式HPより

という内容のように、昭和のコンプライアンスをモチーフにした話ですが、ただ昭和を否定する話ではないのです。
生きづらくなった令和の世の中にも一石投じるような話であり、皆さんに好評であるのだと思います。

人の悩みの100%の原因が人である
その名言を聞いた時、どれだけ忍耐力が必要で、受け流す力が必要な世の中だなと、生きづらい世の中だなと感じたのです。

例えば体罰。絶対にダメ!
昔は先生には当たり前のようになっていたのかもしれませんが、もちろん指導上いけません。
いけないと分かっていながら、止められなかったことが、部活動で生徒が自ら命を絶つという衝撃的な事件につながり、
その事件が起こって私たち教師のコンプライアンス違反が強くクローズアップされるようになりました。
しかし、同時に過度に言われ始めたのは、
先生は怒ってはいけない
という変な価値観。
確かに勝ち負けに怒ることや、好き嫌いで怒ることは絶対にいけない。
でも、生徒が命の危険があるよう行動をしたときは?誰かをいじめたときは?
先生が本気で向き合う感情ツールに怒るはあってはダメなんですか?

こんな話を聞きました。

時代が変わる時、必ず大きな出来事が起こり、その教訓によってその時代の価値観が決まる。


インスタや旧Twitter、そこでの心無い書き込みで傷つき、亡くなられた芸能人の方もいます。
辛いことが起こり、そこで初めて「ネットモラル」が話題になり、
この言葉はダメと言ったルールや価値観が決定されます。

ジャニーズの性加害問題も、時代を大きく動かした話かもしれません。
ジェンダーの理解もここ最近です。
事件が教訓になり価値観を決定したのだと思います。

ですが、そこには「行き過ぎた考え方」が生まれているのも事実であり、人の価値観がどんどん狭くなっている気がするのです。


私が体験した、こんなエピソードがあります。

とある学校の報告会の話。
先日文化祭が開催された、学年の合唱がとても成功し、全員が感動した。
普段なかなか感情を表に出せない男の子がいて、その男の子が合唱中に涙を流して歌っていた。
その姿を見て、とても幸せになった!
そんな話をしたかった私は、「男女関係なく、学年全体で感動して涙を流すことができ、私たちも涙したんですよ!」とその報告会で伝えました。
するとその後、ある方から呼び出され、
「君!今の時代男女関係なくとは言ったらダメ。もっと勉強しなさい」と注意されました。

確かに、今の時代には、男女関係なくは不適切な発言かもしれません。しかし、正直何か行き過ぎているような気持ちも拭えませんでした。
子どもの合唱に感動した素晴らしい話が、返って誰かを傷つけてしまう話だとしたら、、、そう思うと胸が苦しくなりました。

さて、1番最初のアフターコロナの話に戻ります。
もちろん、その子が体調不良であれば、否応なく大会に出ることはダメかなと思います。
では、心配する保護者さんの気持ちも分かりますし、どのように解決すればいいのでしょうか。

私が考えたことは、
全員の意見を一致させることはできませんが、全員の気持ちを理解しようとすることは可能なのかもしれないということです。

「人情:人に備わる自然な心の動き」



いつの時代もこの言葉を大切にすれば、
他者に感染させてはいけないという人を思う気持ちも
自分の子供を大会に出してあげたいという子を思う気持ちも、
どちらも人情であり、自然な心。
どちらが正解かはありません。

ただ絶対に正解であると確定していることは、誰かを想う気持ちが共通しているということ😊

合唱の話も、子供を思って感動した自分も、ジェンダーに苦しむ方を考えたある方の思いも、誰かを想う自然な心。
実は想う対象が異なるだけなんですね。

でもやっぱり難しい世の中ですので、お互いの想いを理解100%できることはないですが💦

不適切にもほどがある?
いや、誰かを想う人情は昭和も令和も変わりません。

特に先生は子供を愛する気持ちは変わらずいきましょ!

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