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「大切なうた」

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 この曲を書くにあたってインスピレーションを受けた作品がある。あえて曲名は書かないけど、共依存するばかりに悲しい末路を迎えた2人についてのうただ。だからこの曲のテーマは「依存」だ。なんでもそうだけど、恋愛にもいろんな側面がある。それは時に美しく魅力的で、時に誰も踏み込めない深海のような、深くて暗い世界への入り口みたいなものでもある。僕は飛行機から真っ青な海を見るような視点で恋愛について書いた。そっちの方が自分らしいかなと思って。

 勿論、テーマと関係なく解釈は自由で、タイトルが「大切な」と抽象的なのも、誰が聴いても、その人の心に残ってほしいからっていうのがひとつある。こんなこと書いてることと矛盾してるけど。笑
 主人公が女性なのは自分の中にある女性的な部分を表現してみたかったから。「多様性」の時代にこんなこと言うのはナンセンスかもしれないけど、ある種のユーモアとして受け取ってくれたら嬉しい。

 とは言っても当然完全なフィクションではなく、自分の体験も色々と盛り込まれた作品でもある。だから大半は笑えるけれど、ほろ苦い気持ちなしには完成しなかっただろう。記憶は上書きされても、そこにあったと言う事実はなかなか消えない。だからこそ音楽にすることによって可愛くて笑えるものにしようぜってことなんだけど。でもそれってこの曲に限られたことではないよね。

 後、この曲が「大切な」理由がもうひとつある。とても個人的な理由だけど、この曲はひとつの季節の変わり目であるということ。これからの自分の音楽に対する姿勢が変わるということだ。   
 今までは自分が体験したこと、感じたことを脚色したりせずにそのまま曲にしてきた。それが永遠に続くと思っていたし、そういう音楽の方が好きっていう意見もあるだろうけど、自分の意思と関係なく、いつの間にか人生を達観するようになっていた。僕にとって人生イコール音楽だから、曲の書き方も変わる。この曲にはっきりとした「テーマ」があるのもそれが検知の巻あらわれてる証拠だ。
 同時にやりたい音楽をやりたいように出来るようにもなってきた。具体的にいうと、ギターのニュアンスとか、頭に浮かんだことを妥協せずそのまま表現できるようになってきた。そうなると道が開けた感じで、あれもこれもと言ったことになる。だからここでひと段落つけようと思ったわけだ。
 そういった「季節」の変わり目に、これまでの曲にケリをつけるというか、パッケージングしたいと思った。それで今までの曲をアルバムにしようと思ってる。うまくいけば年内に、遅くても来年にはそうしようと思ってる。業務連絡みたいになってるな。笑

 ダラダラと個人的なことを書いてきたけれど、より多くの人に曲を聴いてもらいたいと言う気持ちは変わらない。だから出来ることをどんどんためらわずやっていこうと言う決心のうたでもある。これまで聴いてきてくれた人たちに対する感謝の気持ちを込めて、これからもよろしくってね。

 改めて言うけどあくまでテーマはテーマな訳であって解釈は人それぞれあっていい、と言うかそうあってほしい。だから聴いてみて感想があったら教えてね。笑 それがまた新しい音楽を作るきっかけになるから。

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