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最期まで大切な人を待っている

猫は亡くなる前飼い主に姿を見せないようにいなくなる、ということが
言われていますが
本当のところは違う、と私は思っています。

病気など自分の体の調子が悪くなってきて死が迫ってくると
猫はすこしでも自分の体が楽な場所へ移動しようとします。
そして体を休ませるんです。

そういう感覚で楽な場所、楽な場所を探しいなくなるということなんじゃないかと思います。

夏の暑い日に自分で家の中で一番涼しい場所を探して
そんなところにいたの!?というようなところで涼んでいたっていうこと
経験ありませんか?
それに近いような感じです。

猫(動物)も人もなくなる時は絶対に大切な人のそばにいたいし
会いたいはずです。

もちろんわたしの考えではありますが
動物病院に勤務していたとき何度も犬や猫たちの最期を看取ってきました。

ずっと入院している子が容体が急変して処置をほどこしたりしていても
『飼い主さまがくるまでは!』とがんばっていた子たちを何度も
みています。

実際かけつけた飼い主さまを待ってひと目会ってから
息をひきとることも何度もありました。

『待っていたんだね』

大好きな人、大切な人に一目会って旅立ちたいと
だからこんなに苦しくてもしんどくてもがんばっているんだ
そう思いました。

わたしも大切なにゃんこを亡くしましたが
最期は苦しくて暴れまわり壮絶な最期でした

でもそれでも亡くなるぎりぎりまでわたしのそばへ来て
息苦しいのにごろごろと喉を鳴らせてきてくれました

わたしの腕の中で旅立てたことはこの子にとってもよかったと思っています。

人も動物も思いは同じだと思います。
でも最後に例え会えなかったとしてもずっと大好きな飼い主さまを
見守っていてくれていることは間違いないから

安心してお空へと旅立てるように
残された人たちは少しづつでもいいから笑顔を取り戻していけたらいいなと。
そう思います。

わたしももう10年以上たってやっと
こうして文章にできるようになりましたが
大切な子との別れは思っていた以上につらかったです

すべてにおいて言えることですが
二度と戻らない『今』という貴重な時を
大切に暮らしていきたいと思います。

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