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2021鎖骨骨折♯3

 2021年の秋に鎖骨を骨折した時の随想です。ぜひどうぞ。

近況報告:3
 新潟臨港病院に着くとまず入り口でPCR検査を。鼻の奥に長い綿棒を突っ込まれのけぞりそうになるのですが、のけぞる態勢が左肩にひびいて鼻の奥はあまり痛みを感じなかった。検査結果を待たずに院内に入れてもらって問診を受けている間も救急隊員の方の1人がそばにいてくれたのがわかったけど、その方の顔を見上げることも出来ないほど痛みで身体を動かせない。視線を前に向けたまま横にいる先生とのやりとりがたぶん10分くらい続いてその間にかみさん近くに来たのがわかった。「じゃ、レントゲン 撮りましょう」って言われて救急隊員の方が ではよろしく、と言って外すのがわかったので思わずものすごい丁寧にお礼を言いました。

 レントゲンを撮るまでカーテンで仕切られたスペースでずいぶん待った。俺の他にはおそらく仕事で手を怪我した様子の若い男の子が、やけに明るくて声のでかい看護婦さんとやりとりしてるのが耳に入ってくる。どうやら俺より重傷な感じだけどしっかり受け答えしている。あぁ、こんな突き抜けるような明るいでかい声で笑ってくれる、場違いなくらい部屋に響く声の看護婦さんに病人や怪我人は救われるよな、って心底思った。あとでかみさんに聞いたら30代くらいの背の高い看護婦さんだったって。

 2人体制みたいで優先順位の高い労災の青年がいるから待つのは仕方ないけど、痛みを紛らわせる注射とかすぐにでもしてほしいな、とか思いながら。病院に着いた安心感からか自分の格好を振り返る余裕も出てきて。前にも書いたけど下はステテコでUNIQLOでセールで500円になってたなんか浮世絵みたいな柄。どうせ見えないからどんなデザインでも、って思うよね 普通。上はこれまたUNIQLOの真っ赤なジャージ。ジャージの前は痛くてチャックを上げられないから襟の伸びぎみの(これが後で功を奏するのです)半袖肌着が見えてて、全体的なファッションとしては「ガラが悪い」。救急車で履かせてもらった靴下も濃い紫色。

 ようやくレントゲン室に通されるとレントゲン技師の方がいて3人体制か、と思う。そうだよな、整形外科の救急だもの。レントゲンの後、またかなり待ったけど「折れてるかどうか、よくわからない。CTスキャンしましょか」
 俺がずっと痛がってるのでそこで初めて 三角巾しますか? って先生が言ってくれて お願いします って少し楽になる。レントゲンは立ったまま取れたけどCT検査は寝転ぶのが激痛で、技師の方が背中を支えてリクライニングしてくれました。助かった。

 またしばらく待っているともう1人、中年の先生が登場しようやく骨折という診断が確定。手術の必要はないとのこと。「ここに通いますか?自宅近くの整形外科に紹介状を書きましょうか?」  かみさんが 「じゃ、たかはし整形外科で」

 廊下で労災の青年とすれ違ったら手が包帯でグルグル巻きで入院って。大変だな。

最後に鎮痛剤ロキソニン3日分もらって。ずーっと痛すぎるので車に乗ってすぐにお茶でロキソニン飲んで。うちに着いたら2時半。「バシっ」と鳴った激痛から4時間経ってた。

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