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DJ社長とDJ SHACHO

みんなは聞きましたか。
DJ SHACHO「Waiting for you in Bari」。
この曲は元メンバーと自身の暴露、莫大な借金の返済を匂わせるそんな歌詞で巷を賑わしている。

そもそもDJ社長は半年前ごろにメンバーとの口論の末、失踪をしていた。
その後、1人のメンバー脱退後アンサーソング「And I waiting for you too」を機に曲のみだが失踪後初の活動を行った。
そして今回2人目のメンバー脱退後暴露曲?を提示し、盛り上がりを取り戻しつつある。

作詞についてまずこの2曲の大きな違いは"待っている"人が私とあなた、なのか、わたしだけなのかだ。
1人目に送った曲は、失踪後脱退するメンバーが出した曲へのアンサーソング、それぞれ想いを募りHIP HOPの文化も取り入れた愛のあるビーフソング、歌詞はとあるアーティストを連想させるものになっている。
2人目の曲は、完全なるディス曲だがケジメの示しによっては救済もあるし、自身の暴露を含めていい塩梅のエンタメソングになっている。
個人的にはこの曲に対して脱退したメンバーがアンサーソングを、社長への思いやグループへの思いを曲にしてほしいところだけどまぁそんなことはないだろう。
それぞれ曲を聴くと同じ脱退でも中身の違いが露骨なのだ。
社長が言ってることが本当ならいつかこうなることは決して不思議ではない。

次に作曲について、1曲目は言うまでもなくほぼ「Pellicule」既存のトラックに日本らしさを足しているがどこか海外向けに仕上げているようにも感じる、世界中を飛び回った社長だからこそできる海外向けジャパニーズトラックなのか、言語化が難しい。
2曲目はおそらくオリジナルトラック、00年代のハウス、テクノの要素が強いEDMに仕上がっていて、社長と年齢が割と近い僕はあの頃クラブで流れていた知らないし歌詞の意味もわからないが体が勝手に動き出す感覚を思い出した。
これにはきっと理由があると思っていてそれは耳気持ちいいではないのだろうか。
ジャンルを選ばずに言うとロックだとマキシマムザホルモン、何を言ってるかわからないがなんかいい。
話題性もあってだが日本で流行りづらいEDMであの再生回数を叩き出したのほんとに凄いことである。
既に海外のultraに出演が決まってるDJ SHACHO。これから先その他EDMを中心としたイベント、もしくは様々なジャンルが集まるビッグフェス(Coachellaなど)に"DJ"としてヘッドライナーを務める時は日本のDJアイコンとなるだろう、スティーブアオキを超えて。

だらだらと色々述べてきたがこの2曲は木本駿之介の中のレペゼンフォックスのDJ社長とアーティストのDJ SHACHOどちらも感じることができる仕上がり、1人でも活躍し、グループでも活躍できた日には1番の脱退メンバーへのアンサー。既に大きな器でいつでも戻ってこいと送り出す、本物のリーダーが誕生する日が楽しみだ。

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