ミュージッキング(クリストファー•スモール)

音楽療法を学ぶ中で、ミュージッキング、という概念に出会いました。

クラシック音楽(いわゆる西洋音楽)は作品に価値づけがされていますが、音楽をすることそのものに価値を見出す考え方です。

私はクラシック音楽を演奏しますが、バンドマンでもあるのでこのコンセプトには大きくうなずくことができます。

楽譜から音楽を紐解き、自分を通して音を出す、という畏怖と使命感の入り混じった高揚感に対し、今を生きる自分たちで生み出した音楽を、気のおけない仲間とともに奏でることは、また別種の昂りを与えてくれます。

楽曲の再現性や技の巧拙だけではなく、「今音をだしているあなた」にスポットをあてるこの考え方は、音楽療法に限らず、広く音楽教育のなかに入ってきて欲しいと思います。

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