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銀河間トラベラー「アプ星人」との170時間 山の散策で再び彼らとコンタクトする

1960年4月12日火曜日
あの円盤がまたスパイ工作をしている…
ここからは、アプ星人の人達がどんな人達なのかのみを、クローズアップして述べてみたいと思います。

その日は、きれいなスカイブルー一色の晴天でした。
私は、狩猟愛好家であるアドリアン・ペレスという名の若者と示し合わせています。彼はメンテナンス技師の一人で、あの山々の小道を全て熟知しているのでした。
彼の家で落ち合った私たちは、ワジャンカからカラス方面に向かう道路のパト渓谷出口に位置する、ロス・セドロス谷の探検に向かうことにしました。
準備が整うと、私たちは出発しました。
正午に、標高四千メートルの高原の入り口にたどり着き、軽食を取り再び歩き始めました。
突如、ペレスが何かに驚いて立ち止まりました。しばらくじっとしていたのですが、やがて私に手招きをしてきます。私は数歩進み、彼の隣に立ちます。そして、指さされた方向に目をやりました。
岩のない狭い草地の中央に見えたのは、あのマシンでした。ワジャンカの水力発電所の前で先月目撃した、レンズ豆の形をしたあのマシンです。
あの夜からもう何週間も経っていましたし、彼らをスパイだと信じ切っていたので」、あの事件のことはすっかり忘れ去っていますた。しかし、こうして再び円盤を目の当たりすると、私は全てを思い出しました。やはり外国人たちは、この土地でスパイ工作か何かの犯罪行為に専念しているのです。
円盤の周りには、数匹のヤギと羊が囲われた柵があり、草地の一方には数人の人影見えます。男女と子供たちが焚火を囲んでいるのです。それは羊飼いたちとその家族であることが分かったので、私は近寄って思いました。
ペレスに自分の意図を伝えた私は、彼の了解を得ると、一緒に歩き出しました。道すがら、ペレスは私に話してくれました。
このエリアには、宇宙人たちが操縦する円盤が、宇宙から頻繫に飛来してくる、と。彼らは善良な人々で、様々な形で羊飼いたちを助けている、と。
 ペレスの説明はキロスの話と似通っていました。私は二人とも何らかの形でよそものどもの片棒をかついでいるに違いないと思いました。
そして数分後、問題の場所にたどり着いたのでした。
小さな焚火の周りには、四人の男、三人の女、四人の子供、そして二人のよそ者が座っていました。
その二人は、一カ月前にショートが発生した夜、ワジャンカで出会った男たちでした。

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