生活は大事

きょう、全国ではJアラートの一斉テストがあった。私はそんなことともつゆ知らず、呑気に飯を食って学業に励んでいたわけで、つまるところ地域放送から「Jアラート」の単語が聞こえて若干慌てた。

いやはや、普段の生活が失われるかもしれないと言う恐怖はこんなに大きかっただろうか。
数年前の、それなりの希死念慮と最悪の自己肯定感を持ち合わせていた頃の私はそうでもなかっただろう。むしろ普段の生活が壊れるのを喜んだはずだ。生活が壊れるとは、全てがゼロに戻ること。みんなが私と同じゼロまで落ちてきてくれるのだ、なんて喜ばしい。

けれども、最近は自己肯定感が生まれてから今までで最高である。ちょっとやそっとのストレスじゃへこたれなくなった。まぁ、責任転嫁が上手くなったとも言う気がするが…

ともかく、自己肯定感が高くて幸せな私は、Jアラートによって生活が変わるのを恐れた。感じた感情はネガティブだが、そのネガティブを感じ取れたことに関しては、喜ばしい気がする。

ところで、白板の前で「原始の海について」を語っていたおじさまが、私に「なんかあったの」と半ば不安そうに聞いてきた。
そのおじさまは、今は娘と恐竜展に行った話をしている。
あなたも今幸せなんですね。


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