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宮本浩次5th birthday concert GO!感想など

2024年6月12日水曜日
ぴあアリーナMMにて、
宮本浩次 5th birthday concert GO!
が開催されました。

このコンサートに参加して感じたことを書いていきます。

会場は昨年と同じ、ぴあアリーナMM
my roomと題された2023年の公演は舞台上に
家具が置かれ、最初から最後まで宮本さんひとりでギターを弾き、歌を歌うという内容でした。

今年の公演についての前情報はありませんでした。
当日会場に入ると、舞台上にはバンドの楽器と映像スクリーン、舞台両サイドにもスクリーンがあります。

コンサート後からどんどん忘れていくことも多いのですが、パフォーマンスされた曲紹介と、強く印象に残った部分の感想を中心に書きます。

一部
セットリスト(13曲)
Woman"Wの悲劇より"
rain-愛だけを信じて-
悲しみの果て
夜明けのうた
獣ゆく細道
異邦人
Going my way
はじめての僕デス
passion
風と共に
sha・la・la・la
風に吹かれて
今宵の月のように

青い夜空に星が浮かぶ映像が流れ、
コンサートがはじまりました。

宮本浩次さん
黒シャツにお尻が隠れる丈の柔らかな黒いシルクジャケット、黒スキニー
キーボード 小林武史さん
ギター 名越由貴夫さん
ベース キタダマキさん
ドラム 玉田豊夢さん

[Woman"Wの悲劇より"]
[rain-愛だけを信じて]
[悲しみの果て]
おっ!今までの宮本さんのコンサートで披露された曲たち、こういう曲順なんだ!なんとなく決まりがある?なんて思っているのはこちら側だったりするので、そこをこういう構成で見せてくれるのはおもしろいな!と聴いていました。

アルバム『宮本、独歩。』から[Going my way]
Hi!Hi!Hi!で盛り上がる盛り上がる、楽しい!

みんなのうた三曲
[はじめての僕デス]
みんなのうたの映像と、宮本さん10歳の歌唱音源
そして小さな頃からの宮本さんがスクリーンに映し出され、58歳の宮本さんが歌うびっくりする楽しい演出。
大人宮本さんが歌う、はじめての僕デスは、とても素敵でした。
[passion]
銀テープが宙を舞い、会場中お祭りのように盛り上がりました!
[風と共に]
とても好きな曲です。
何度聴いても素晴らしい曲。

全部の曲がそうだけど、みんなのうた三曲はこれまでの宮本さんの財産。
バースデーコンサートでこの曲たち、特にはじめての僕デスを披露してくれたのは驚きとうれしさがありました。

[sha・la・la・la]は、ミラーボールが会場中を明るく光らせ、[風に吹かれて]では、宮本さん自身が歌いながら体中を使って大きな大きなワイパーをしている。今回花道に近い席で、近くで大きなワイパーをする宮本さんの姿を見て、このひとは会場中隅々まで見えるように届けているんだな!と実感しました。
[今宵の月のように]で、一部は終了。

セットリストの宮本浩次の曲、エレファントカシマシの曲の中に、10歳で歌った[はじめての僕デス]が入ってる。
この曲を披露してくれたかーって思いました。
コンサートの構成、演出のひとつかもしれませんが、宮本さんの心の中はどのようなものだったのでしょう。
私の思うことですが、この曲は子どもの頃に終わった体験の一つというのではなく、さまざまな経験を経てきた58歳の宮本さんがご自分自身の大切な歴史でありすごい財産であるとあたらめて認めて、今ならこの曲をまた歌える!と思われたのかなと想像します。
幼い宮本さんのかわいらしい姿とはじめてライブで聴くデビュー曲、とても幸せな時間でした。

二部
宮本さん
白シャツ、黒ジャケット
セットリスト(10曲)
解き放て、我らが新時代
おかみさん
ガストロンジャー
OH!YEAH!(ココロに花を)
この道の先で
P.S.I love you
あなたの優しさをオレは何に例えよう
俺たちの明日
昇る太陽
ハレルヤ

[解き放て、我らが新時代]
スイッチが入ったかのようなパフォーマンス。時に激しく動きながら強く歌う宮本さん。会場の空気をガラリと変える。
カ、カッコいい!
[おかみさん]
ん?なんだこの迫力!カッコいい!
おかみさん!こんなロックを作れるのも、歌いパフォーマンスできるのも宮本浩次しかいない。あまりにすごすぎて記憶が飛んでいるんですが、音が歌がうねってる。こんなロックな宮本浩次が見られるとは!なんなんだすごいわこの人!バンドの音もめちゃくちゃカッコいいぞ!こんなステージと同じ空間にいられるなんてもう!うれしすぎた。
[ガストロンジャー]
きた!ものすごいおかみさんの次がこの曲ってもうさ、こんな曲を作って歌うひと、この人は唯一無二すぎる!
[OH!YEAH!(ココロに花を)]
曲の途中、歌いながら宮本さんの体の中の音楽があふれてあふれて、それをどうしたらいいのか?みたいに腕を伸ばしているシーンがあった。
タンバリンを求めているんだなと思った。
その時タンバリンはなく、頭や体をくねらせ手のひらでポンポンと腰のあたりをたたく。
俺の体中に渦巻いてるこの音を出したい!っていうように見えて、すごいものを見てる!と思った。
二部はじまりからここまで四曲の宮本さんのパフォーマンスはこちらの体中に響きまくり、強く強く刻みつけられた。

メンバー紹介の
[あなたの優しさをオレは何か例えよう]の次が
[昇る太陽]!
もうギリギリかに見える宮本さんにこの曲!
いやすごい…
二部最後の曲は[ハレルヤ]
幸せを感じる大好きな曲です。

birthday concert GO!
選ばれ、パフォーマンスされた曲は、今まで私が体験したコンサートからぼんやりイメージしていたり、何かの「枠」を頭の中に作っていたものを壊してくれました。

それは二部スタートから披露された四曲で、
[おかみさん]は度肝を抜かれ素晴らしすぎた。

この曲が宮本浩次のコンサートで、小林武史さんはじめ縦横無尽バンドで奏でられるということ。
戦略だし狙っている?
どうだい?こんなカッコいい曲があるんだぜ!宮本浩次の歌とパフォーマンスとバンドの音を聴いてくれ!って。

ここから私の想像です。
小林武史さんはこの曲の魅力、ポテンシャルの高さ、宮本浩次がパフォーマンスしたときの破壊力とでもいうようなことを認め、素晴らしいところをわんさと宮本さんにフィードバックしていい音楽コミュニケーションをとっているんじゃないだろうか?

この曲を作り、エレファントカシマシでパフォーマンスしてきた宮本さん、自分の作った曲を認め評価して魅力を伝えてくれる小林さんだから、自身信頼するバンドで今回披露することになったのではないか?
そして、今回は[おかみさん]だったが、小林さんはエレファントカシマシのこの曲もあの曲もすごいよ!素晴らしいものを持っている!ってことを、どんどん宮本さんに伝えているに違いないと思っている。

YouTuber大作戦で、小林さんにカセットテープに入れた大切な曲を聞いてもらったとき『宝物だね、宮本くん。』と言われたエピソードや、2023年11月28日のコンサート【ロマンスの夜】で、宮本さんが小林さんを『唯一の理解者』とおっしゃっていたことを思う。

小林さんは宮本さんの音楽の理解者であり、プロデューサーでミュージシャンであるのだから、今回のようなスペシャルなコンサートで宮本浩次の作品を届けるなら、どの曲をどんな音楽で届けるかということを宮本さんとバンドで音を出しながら作っていったのだろう。

先ほど[おかみさん]が披露されたのは戦略で狙ってると書きました。
[おかみさん]私、音源で何度も聴いています。ライブ音源も素晴らしい!
でも、コンサート会場でパフォーマンスされるこの曲ったらもうもうすごすぎた!!
宮本浩次の作る曲は素晴らしい、だからライブの場で聴衆に聴いてもらいたい!宮本浩次のパフォーマンスを見せたい!一緒にパフォーマンスしたい!それを俺も見たい!
私ならそう思う。
そして、コンサートで体験した人たちの多くが、エレファントカシマシの曲のとてつもない魅力に足を踏み入れたり、より素晴らしいところに気づくことが増えていくかも。

コンサートはアンコールの[冬の花]で終わりました。
宮本さんのコンサートの場にいること、歌声を聴きパフォーマンスを全身で感じること、何度体験しても素晴らしくて、ほんと幸せだ!と思っていました。

コンサート終了後、宮本さんのインスタに新しい記事がUPされました。
コンサートの映像で使われたものではないはじめて見る写真。
ご自宅でお誕生日会が開かれていて、真ん中にいる浩次くんと、まわりはお友だちでしょうか。
テーブルの上にはバースデーのホールケーキに巻き寿司や天ぷら?お菓子?
あふれるほどのごちそうでいっぱい!
エプロンをつけたお母さんは、何かしようとしているところ?
写真撮影はお父さんでしょうか?
お誕生日会の写真って…貴重すぎます。
宮本さんありがとう。

2024年6月12日、宮本さん58歳の誕生日に行われたコンサートGO!に参加したことと、
子どもの頃のご家族やお友達と祝っているお誕生日会の写真を見て、私には宮本さんという人の印象や、今まで話されてきたことがクリアになった気持ちがして、また好きだなーと思いました。

話は変わりますが、この日コンサートの前に
【庄野潤三展】を見るために神奈川近代文学館を訪れました。
作家庄野潤三さんの家族や周囲の人々のことを静かに淡々と描いた小説は印象深く残っていて、展示を見たいと思いました。
庄野さん自身や、奥様、娘さん、長くお付き合いのあった仕事仲間やその家族。小説の中に出てくる皆さんの写真がたくさんあり、自分の中のイメージとぴったりだったりして不思議な気持ちになるとともに、作品をより楽しんだり理解することにつながるなーと感じました。

宮本さんのインスタお誕生日会写真を見たとき、楽しそうなその雰囲気にニコニコする気持ちと、私自身のお誕生日会を母がしてくれたことを思い出したりして、あーあんなふうにいろいろしてくれていたんだなぁとしみじみしました。
私は年をとってきて過去のことを思い出したり、いやだったことの捉え方が少し変化したように感じることがあります。

宮本さんの気持ちはわかりません。
が、生きてきたこと全てが財産ですから、懐かしい思い出もそうですし、[はじめての僕デス]も素晴らしい財産だと思います。
ほんと、今の宮本さんの声で聴けてうれしかった!

birthday concert GO!
今の宮本さんだから選ばれ、パフォーマンスしてくれた曲たちだと思います。
素晴らしいコンサートをありがとう!

読んでいただき
ありがとうございました。

#宮本浩次
#ライブ感想
#コンサート

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