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内定者によるDTFA選考対策Note(実際のES、面接回答例つき)

Big4FASの一角をなすDTFA。
近年、大量採用&最速で夏から内定が出ることで高コスパ企業として就活生に大人気の企業です。
そんなDTFAの選考対策がすぐに終わる内容を、内定者だからわかる生の情報を元にコンパクトにまとめましたのでぜひご覧ください。

はじめに


巷には選考対策Noteとして、単に選考フローや企業情報を羅列しているものが出回っています。しかしサクッとDTFAの内定を取りたい皆様が求めているのはそんなものではないと思います。もっとクリティカルに選考対策に直結するもの、例えば実際のGDの内容や面接回答例などを求めているのではないでしょうか?

本選考対策Noteでは、あえて企業研究や他社比較のページは作りませんでした。なぜなら企業研究や他社比較は面接で話せるために行うものであり、それが目的ではないからです。本Noteでは、それらのページを作る代わりに、志望動機を実際に記載し、その過程で企業研究や他社比較をコラム形式で載せています。この選考対策NoteがDTFA内定に向け、最短ルートになることをお約束いたします。それでは早速選考フローを筆者(内定者)の回答とともに見ていきましょう。

選考フローと実際の回答例

選考フロー概要

①会社説明会→②ES・③Webテスト→④GD→⑤1次面接→⑥最終面接

①会社説明会

至って普通の説明会です。Zoomのウェビナーなので顔出しすらありませんでした。ただ後にサービスライン(CFA、strategyなど)は面接で聞かれるためそこだけ聞いときましょう。

②ES

自己PR(400字)、ガクチカ(400字)の2設門でした。(25卒)
特に記載することもないので筆者のESを載せておきます。

【自己PR(400字)】
周囲の人々と協働し、問題を戦略的に解決できる。カフェでマニュアルを作成し、新人の教育時間を60%削減した際にこれを発揮した。店舗では、十分な店員数が確保されていたが、熟練店員の欠如が人手不足を招いていた。この問題に対し、後輩への調査から、個々の店員による異なる教育方法が混乱を招き、新人が1つの業務を学ぶのに25時間と大幅な時間を要していたことを課題と特定した。そこで、迅速で正確な業務手順確立のため、マニュアルを作成した。まず、周囲の店員と協議し、効率的な業務手順を模索した。次に、そこで得た仮説を実際に試行して、速さと正確性という観点から検証し、その結果に基づきマニュアルを作成した。結果、1人当たりの教育時間を25時間から10時間に削減し、熟練店員の数を増加させ、人手不足を解消した。貴社のコンサルティング業務において、この経験で培った能力が生きると考える。

【ガクチカ(400字)】
硬式テニス部で副部長を務め、自校の過去最高戦績を超えたいという熱意から、60人のチームを団体戦県大会ベスト8に導いたことだ。この目標達成に至る過程で、チーム全体の士気低下という問題に直面した。この問題に対し、各部員が日々の練習の意義を理解していないことと、団体戦メンバーの固定化が課題だと考え、2つの施策を実行した。1つ目に、顧問や部長の協力を得て各部員と面談をし、各々の目標とそれを達成するための試合時の戦略、さらにその戦略を実現するための練習方法などを協議した。結果、部員は日々の練習の意義を理解し、能動的に取り組むようになった。2つ目に、団体戦メンバーの選定方法を、従来の部長が独断で選定する形から校内の順位戦に基づく形に改革した。結果、全員に公平な機会を提供し、競争心を喚起した。これらの取り組みを通じて、部員全員の士気を大幅に向上させ、部の目標であった団体戦県大会ベスト8を達成した。

③Webテスト

テストセンター形式のSPIです。言語、非言語、性格検査のみで特に特筆すべきものはありません。
ボーダーラインは後半につれ高くなっていきますが第一ターム、第二タームでは7.5割あれば通ります。心配な方は青本を2周しましょう。

④GD(オンライン、2時間程度)

2時間近く行われる鬼門です。
形式としては時間内には絶対に読み終わらない量の資料が配られて、M&Aを行うかどうかの判断をするというものでした。(25卒)

【おすすめの議論の流れ】

  1. 前提確認

  2. 対象企業(買い手側)の現状分析と課題分析
    ※ここで対象企業の課題を買収によって解決できるものに持っていくのがポイントです。

  3. 課題を元にそこにあった売り手側企業の選定

  4. 買収したと仮定してシナジーとリスクの洗い出し(ブレストなどで発散)

  5. シナジーとリスクの順位づけ(1位から3位くらいまで)

【発表例】

対象企業の分析を行ったところ〇〇という課題が出てきました。この課題を解決するためには〇〇社を買収するのが最適だと考えます。なぜなら〇〇社は〇〇という特性を持っており、それは本企業の〇〇という課題を解決するからです。また、実際に買収した際のシナジーは〜で、リスクは〜だと考えます。

【注意点】

  • 本GDでは上位2名が取られると聞いております。(中には全く取られない会や、議論が素晴らしく3名とられる場合もありますが)

  • ファシリを奪ってゴリゴリに進めていくか、ナンバー2として議論の穴を埋め、ロジックを補完していく役割をしていくと評価されやすいです。

  • 本GDは後の評価にも繋がっているためここで結果が出ないと通過しても不利になります。

  • ちなみに筆者は進行役として議論をまとめ、時間内にアウトプットを完成させた点を褒められたのでぜひ参考にしてください。

④1次面接(オンライン、45分程度)

簡単な座談会の後面接になります。面接は1対1の人物面接でした。
ここからは実際に聞かれた内容と筆者が答えた内容を記載していき、途中で企業研究、他社比較をコラム形式で入れていくので参考にしてください。ちなみに原体験を少し変えれば同じ内容で話していただければ内定取れます。

【自己紹介】
〇〇大学〇〇学部3年の〇〇です。本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。私は〇〇することができる人間です。大学で〇〇した際に、私はチームリーダーとして〇〇に努めましたが、〇〇という困難な問題に対しても、チームの〇〇となってこれをやり切ってきました。この〇〇力を生かし、活躍していきたいと考えています。本日は、よろしくお願いいたします。

【学生時代に頑張ったこと】
ESの内容を説明→想定される深掘り(ここは人によると思うので割愛します)
※ちなみに深掘り内容は、中でも大変だった点、なぜやろうと思ったのか、メンバーとの衝突についてなどでした。

【FAS志望理由】
2つあります。1つ目に、M&Aという手段によって日本企業の挑戦を支えたいからです。現在、日本企業はこれまでとは事業環境が大きく変化していることから、持続的な成長を遂げるために海外への進出や新規事業の創出が不可欠となっていると考えています。その際、M&Aという手段は非常に有効であることから、M&Aを一気通貫で支援し、日本企業の挑戦と成長を支えることができるFAS業界に魅力を感じたことから志望しています。2つ目にM&Aの専門性を身につけることができるからです。私はコンサルティング業界を中心に就職活動をしていましたが、コンサルタントはみんなインダストリーやケイパビリティにおいて何かしらの専門性が必要だということを知りました。そして、私は今も、そしてこれからの日本企業で必ず必要とされるM&Aの専門性を早期に身につけることができることからFAS業界を志望しています。

【なぜM&Aに興味をもったのか】
自分の成長の先に日本企業の成長をM&Aという手段で支えたいという想いがあるからです。現在、日本企業はこれまでとは事業環境が大きく変化していることから、持続的な成長を遂げるために海外への進出や新規事業の創出が不可欠となっていると考えています。その際、M&Aという手段は非常に有効であることから、M&Aに魅力を感じています。

【なぜDTFA】
日本国内でのプレゼンスの高さに魅力を感じたからです。リーグテーブルによるM&Aの案件数が国内で最も多く、様々な業界や規模のプロジェクトに携われることができる点や、この業績を作り上げた社員様方と働くことができることに魅力を感じたことから御社を志望しています。

基本的にデロイトがいい理由は案件数が最も多いからになると思います。当然みんなそれをいうと思いますのでしっかりとリーグテーブルを見ていることを意識的に伝えましょう。ちなみにリーグテーブルは調べたらすぐ出てくるので案件数、金額位はチエックしておきましょう。

【なぜCFA】
2つあります。1つ目はクライアントのディールを成功に導く中で、M&Aのあらゆる業務に幅広く携わり、伴走することができるからです。2つ目に、CFAはプロジェクトが長期間になりやすいとお伺いしたのですが、1つのことを長期間継続したり、人とも長い付き合いをしたりすることが得意な私は向いていると考えたからです。

志望サービスラインはCFAがおすすめです。シンプルに採用人数が多いこと、ケース面接などが課されないことが理由となります。また入社後にサービスラインを選ぶことができるためCFAで内定を取っておいてのちにstrategyなどに移動することは容易です。(内定後面談で聞いた事実です。)

ちなみにCFAはプロジェクトマネジメントというイメージで大丈夫です。M&Aの戦略からPMIまでを管理し、他と協力しながら調整していく役割です。志望動機ではここをうまく自分の原体験と繋げて話すことが重要です。

【他にどこを受けているか】
コンサルティング業界と金融業界を受けています。コンサルティング業界では〇〇が次最終面接で〇〇から内定をいただきました。また金融業界では、〇〇、〇〇のインターンシップに参加し、今後選考は進んでいくと考えています。

【それらと比較してもDTFAが第一志望か】
DTFAが第一志望です。なぜなら私のやりたいことができるのが御社だからです。コンサルティング業界ではIT面でのプロジェクトが多く、私自身M&Aに携わりたいと考えているため、御社の方が魅力的です。また、投資銀行はPMIを含めエグゼキューションを最後までサポートできない点から、銀行では必ずしもM&Aに若手のうちから携われるわけでないことから、私の成し遂げたいことができることは御社だと考えています。

【他のFASは受けないのか?他と比較してなぜDTFAなのか?】
現在選考が始まり、ESを出したり、次1次面接を受けたりする段階です。しかし、御社から内定をいただくことができましたら私は御社で活躍したいと考えています。なぜならリーグテーブルによるM&Aの案件数が国内で最も多く、様々な業界や規模のプロジェクトに携われることができる点や、この業績を作り上げた社員様方と働くことができることに魅力を感じているからです。また、他のPwCさんや他のファームだとマネージャー以下はプール制という話を聞いており、もちろんプール制のメリットも理解はしているのですが、早期から高い専門性を確立できる点や、部署内での先輩方との繋がりが生まれやすい点からインダストリーカットである御社に魅力を感じています。

【なぜ総合コンサルや戦略ではないのか】
早期からM&Aに取り組み、専門性を身につけることができるからです。コンサルティング企業も受けましたが、基本的にはインダストリーカットでそのインダストリーの知見を蓄えていくことが多いと思います。私は早くからM&Aに携わり専門性を身につけていきたいと考えているため、コンサルティング企業よりもFASに魅力を感じています。

【投資銀行、M&A仲介ではなくFASがいいのはなぜか】
M&Aを最後まで戦略からPMIまでやりきる点に魅力を感じているからです。まず投資銀行ではPMIを行うことができずM&Aを本当の意味で成功に導くことはできないと考えています。また、M&A仲介では中小企業への営業がメインの業務となってしまうため私が行いたい業務とは異なってしまうからです。

よく聞かれるのでFAS、投資銀行、M&A仲介の特徴をここで抑えましょう。

・FAS:PMIまで行う、クライアントは大企業
・投資銀行:PMIは行わないがM&Aにかかる資金調達ができる、クライアントは超大企業
・M&A仲介:業務内容がほとんど営業、クライアントは中小企業メイン

【逆質問】
・現在のプロジェクト内容
・CFAでは交渉が醍醐味と伺ったが具体的に今までで一番印象的だった交渉は?
・そこで困難だったこととどうそれを解決したか
・やりがいに感じるときはどんな時か
・今後のキャリアプランについて

【総括】
一次面接では志望動機とガクチカの深掘りがメインでした。志望理由はここに書いてあることをメインで話せれば基本的に受かると思います。

ここからはおまけですが志望サービスラインによってはケース面接が課されるので友人や内定者から聞いた昨年のケース面接内容を記載しておきます。ぜひ参考にしてください。

・自転車の市場規模推定
・とあるスポーツチームの市場規模推定
・宝石店の売り上げ向上施策

⑤最終面接(対面、30分)

対面の面接であり二重橋オフィスで行われました。時間になるまで応接広場で待機させられ、時間になったらパートナーのいる個室に案内されるという形でした。ここからは一次面接の振り返り同様に実際にされた質問とその回答を記していきます。(一次面接と同様の質問は省略しています)

【自己紹介と志望動機】
前回と同様の内容を語りました。

【うちに入ったらどのような仕事をしたいか?】
バイサイドの製造業を支援するプロジェクトに携わっていきたいです。特に海外進出に挑戦する製造業や海外拠点を増やしていきたい製造業のアドバイザーとしてM&A戦略の策定支援からPMIまで一気通貫して携わりたいです。

【なんでそのような買収が起こると思うか?】
海外の同業他社を買収することで、製造業が利益を拡大していくために低いコストで多くの製品を作ることができるほか、新たな販路を開拓していくよりも安く効率的に販路を拡大することができるからと考えています。

【最近気になったニュースは?】
〇〇が〇〇のTOBを発表したニュースです。日本では敵対的なTOBが珍しいという点で興味を持った他、先日同業他社の〇〇社も〇〇社の買収を発表しており、〇〇業界が新たな事業に参画していく流れを感じたからです。

【そのニュースを見て、この買収に賛成かどうか?】
私は賛成です。なぜなら〇〇業界は顧客の減少から市場規模が縮小すると考えられており新規事業にどんどん参入する必要があるからです。そしてこの買収は〇〇社の〇〇事業と現在の事業でシナジーが生めると考えられるため私は非常に有意義なものだと感じました。

気になったニュースではM&Aに関連するニュースを答えられるようにしておきましょう。日経新聞でM&Aや買収と検索すればすぐに出てきます。基本的にニュースの内容、なんでそれを気になったのか、それについてどのような意見を持っているかまで語れれば大丈夫です。

【総括】
最終面接はある程度これまでの面接で評価が決まっている印象でした。ただこれまでの評価が悪く、詰められても、そこで食らい付いて内定を獲得した人もいたため諦めずになんとか踏ん張ることが重要だと思います。基本的に面接官はパートナーであり、好き勝手に聞きたいことを聞いてきてコミュニケーションが取れるかを見られていると思いました。

内定者情報(待遇など)

25卒内定者数

1ターム100~150人前後の内定者がおり、全7タームで1000人程度の内定者がいます。

給料

1年目(JA)500万円
2年目(A)650万円
3年目(A)700万円
5年目(SA)900~1000万円
10年目(VP)1200~1500万円

残業

月平均40~60時間
MAX100時間程度

入社後

ジョブローテーションでインダストリー×サービスラインの希望を2回出し、それに沿って1年目は2つのプロジェクトを経験する。その後、2年目に希望に基づいて本配属が決定する。

したがって、選考時に希望していなくてもここで希望を出せるため入りやすいサービスラインで入社して、入社後に挑戦する方がコスパいい。

終わりに

本Noteはいかがでしたでしょうか?実際のGDでの立ち回りや面接回答を読むことで選考対策に直結したなら幸いです。本Noteが好評でしたら他の企業バージョンも作ろうと考えていますのでリアクションしていただけますと幸いです。ここまで読んでいただきありがとうございました。就職活動が成功することをお祈りしております。


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