上下関係って、ホント大切なんだ。

識学という本を読んで勉強していると、今の会社で起こっていることの乖離に違和感を覚えます。

これは、10年ほど前の話ですが、コンサルタントの方が会社に入ってこられ、指導を受ける立場にありました。

当時、30代前半で、組織や上下関係について、深く知ろうとはせず、今、目の前の仕事に一生懸命になっている状態でした。

コンサルタントの方(先生と呼んでいました)は、既にあった経営理念に重ねた行動規範を設け、暗記をさせました。
その一つは今でも覚えています。
ぐずぐずと始めるな、時間厳守。会議5分前には席に着き、準備をして待機せよ」という内容だったと思います。
この時は、兵隊のような気持ちで、必死に暗記をし、ただただそれを守ろうとしていました。
怒られるのが嫌だったんです。

コンサルタントの先生は、リーダーとしての在り方、メールの打ち方(誤字脱字、文章力など)、人との接し方(人間性)、コミュニケーションスキルなど、あらゆる点で、社会人としてのレベルを引き上げようと、してくれていました。
当時、コンサルタントって、どんな人なのかすら、良くわかっていなかったので、外部の先生?くらいにしか考えていませんでした。「ただの怖い先生」と、恐怖と共に、言われたことを必死にこなしていた毎日でした。(毎日来るわけではないですが、見張られていた気がしていました)

10年経った今、よくわかります。
その怖さは、理不尽な怖さではなく、上下関係として、成果を上げるために必要な怖さだったと。
上司の指示を部下は聞く。極、自然なことを分からせようとしてくれていました。
そして、いい人ではありました。意見をしっかりと聞いてくれていました。意見のレベルが低いとなれば、突き返されますが、それも指導だったんだと。徐々に、自分の意見を論理的に説明すれば、しっかりと聞いてくれることが分かり、僕を(僕たちを)成長させるための手法だったんだと、遅れながら、今、痛感しています。

僕自身が上司になった今、その気持ちがよくわかります。正常な上下関係が機能していなければ、成果が出ない。上下関係は、機能だと。感情をゼロにすることは出来なくても、成果を上げるためだと考えれば、ムダに感情的になることもない。
その時の教訓から、今でも自然と、5分前に準備を始める。それは怖いからではなく、上司からの意味ある指示だから。

10年ほど前の話ではありますが、今、教わって本当に良かったと、思えます。上司の指示、指導は遅れてわかる。その時点で、指示の意味を完璧に理解することは難しい。
識学の本に載っていたことを、そっくり感じ取っています。これは腹落ちする瞬間でした。

勉強になったこと。お世話になったこと。それが今の自分を作っているという事。とてもありがたいご縁だったな、と今振り返ってしみじみ思っています。

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