3rd Track_viewer+debut+ski(似せる意味と変わらない価値)

はじめてのスキーは約10年前。
他のはじめての人と同じように、
何をしているのかよく分からなかった。
緩斜面でなんとなく立っているだけで、
滑っている気分になれた。それで楽しかった。

「足裏感覚」とよく言われる。
雪面に接している板とブーツを通じて、
足の裏で、何が起こっているのかを感じることだ。
何回か滑ったところで、分かるものではない。
やっと数年前から、「この感覚かな」と分かりはじめた。


この4月は勤務先がはじめてtableauで業務データを見た記念月だ。
(自分で勝手に認定)
1年弱の間、頼りになる同僚と、
技術支援いただける会社のヘルプで、
既存のExcel資料をtableau viewerに置き換える準備をしてきた。
はじめは、なるべく既存資料(Excel)の見た目に似せた方が良い
との、世間からの知見に倣った。
まるで同じなのも面白くないので、
既存資料に似ているけど、もう少しココも見られるよ、
というポイントを狙った。

自分の直接の上司だったり、理解あるえらい人だったりへ、
途中の過程を見せながら、
意見をもらったり、直したり、スルーしたりした。

このように書くと、tableau試行錯誤の毎日のようだが、
そうではなく、自分の業務でtableauに触れている時間は数%だった。
tableau化は会社(や上司)からお題が出ているテーマではなく、
自分発案だったし、本業も普通に忙しかったので、
どうしても二の次になってしまう。

どこまで行ってもツールヒントの間違いに気づいたり、
軸の目盛りやその罫線が統一されていないことが気になったり、
もっとこのレイアウトの方が良いのでは、と迷い続けた。

知らないものをオーダーすることはできない。

Week2 "Visual Best Practice: Art and Science of Visual Analytics"

この言葉は強烈であった。
これまでに同じ認識はあったものの、
明確に言語化されるとインパクトが違う。
より良いものとは何なのか、探すのは自分なのだ。


tableau展開前には、
viewerライセンス配布者のうち、
半数程度のえらい人には、個別に席を回って、
Webブラウザで公開予定のURLをブックマークし、
予行練習Vizを用いて見方を説明して回った。

会議体で置き換えの目的と見方について説明を行った。
viewerの取説も書いて展開時に一緒に添付した。

そして4月のとある日。はじめての展開日。
夕方の展開だったこともあるが、
24時間後(翌日の夕方)tableau cloudで確認すると、
viewerライセンス配布数のうち、約1/3以下の閲覧であった。
まだまだ力不足である。

勤務先が「データドリブン」な感覚を身に着けるのは、
まだまだ先のことかもしれない。
はじめてでは、既存資料との違いもよく分からないだろう。
それでも今月は入り口に立ったと信じたい。

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