目の前にある事とない事

NHKラジオ第一で「こども科学電話相談」という番組があります。
スタジオに植物や動物や宇宙や海の生物なんかを研究されている先生方をお招きして、その時いらっしゃる先生に聞きたいことをこどもが電話で直接尋ねることができる番組です。
以前は夏休みだけの「夏休みこども科学電話相談」だったのですが、冬休みも、春休みもと増えていき、ついに毎週日曜日の午前中という枠でレギュラー化されました。
コロナのご時世になりましたが、リモートでつなけば先生がスタジオにいなくても問題ありません。ただ、質問を受けるのはメールのみになってしまいましたが。

番組の中で、わたしたちのような大きいお友達の中でも人気のある恐竜研究の小林先生と、鳥研究の川上先生という方がいらっしゃいます。「恐竜は絶滅してなくて、生き残ったものが鳥」というのは番組リスナー内では常識です。 
こちらの先生方の対談がとても興味深かったのでこちらにリンクを貼っておきます。

この対談で、鳥の研究者が調べてない事を、恐竜研究の古生物学者が詳しく調べているお話があります。
卵を抱いて温めて孵すのか、ウミガメのように埋めて孵すのかを、卵の表面の呼吸穴から推測する為に、鳥の卵の呼吸穴の密度を調べる。鳥の研究者は実物を確認するからわざわざ卵の呼吸穴を調べなくても抱卵するかしないかは分かるので、調べている人はいなかった。
今いない生物を調べる古生物学者だからこその発想です。

その道のプロならではの盲点っていうのも有るんだなあと。逆によく知らないからこそ気付くひらめきも大事なんだなあと、改めて思いました。

今回何も占ってないけど、「わからないから分かる事もある」って言葉がピッと来たので。

勉強になります。

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