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趣味人間万歳!【プロレス編】(12)第二次UWF③

UWFの人気はプロレスの枠を超えて、社会現象になりました。

僕もどっぷり浸っていました。いわゆる「UWF信者」でした。
関西で行われた大会には全部行きました。

一番思い出深かったのは1989年5月4日、今は無き大阪球場で行われた大会です。
前田日明vsクリス・ドールマン。異種格闘技戦の緊張感。増してやドールマンは未知の強豪で、前田は果たして勝てるのか?!という議論が戦前には盛り上がっていました。

結果は前田の勝ち。ハッピーエンドで帰路につきました。

帰り道、当時大阪球場の近くに新日本プロレスの大阪事務所があったのですが、その入り口の前になんと、新日本の田中リングアナウンサー、ケロちゃんが立っていました。どうやらUWFの大会を観戦していたようです。ファン数人に囲まれていて僕もお話しさせてもらえました。

新日本の次の大会のポスターが貼ってあって、その大会は獣神ライガーデビュー直後のものでした。当然そこに山田恵一の姿はありません。

僕が冗談で「あれ~?山田がいませんね~。」って言ったら、ケロちゃんは「山田?ここにいるよ。」と言ってライガーの顔を指差しました。(笑)いいのかな~?と大笑いしていました。

あとは1988年12月22日、大阪府立体育会館で行われた高田延彦vsボブ・バックランド戦でした。

勝敗予想は、これは高田が勝つだろうと思っていました。問題は、レスリング経験者とはいえ従来プロレスの世界で活躍してきたバックランドがどこまでUWFスタイルに対応出来るのか?でした。

結果は高田がチキンウイング・フェイスロックで勝ちましたが、意外といっては失礼ですが、バックランドはレスリングテクニックを如何なく発揮し、好勝負を演じました。
そしてギブアップではなくレフリーストップによる決着で、バックランドは「まだやれる!」とアピールしていました。

従来プロレスの中にもUWFで活躍出来る選手はいる、ということを示した一戦でした。

UWFの天下はまだまだ続くと思っていました。

しかしその最後は突然やってくるのでした。

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