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趣味人間万歳!【プロレス編】(14)FMW①

時系列を無視しちゃいますが、

UWFに熱狂するかたわら、気になる団体がありました。
大仁田厚率いる「FMW」です。

UWF大阪大会の会場に大仁田厚が現れるという事案がありました。
(この大会には行ってましたが、この現場は見ていませんでした。)
プロレスによくある「殴り込み」なわけで、従来の流れでは乗り込まれた方も「これはオイシイ」と思って受け入れたりするのですが、

従来プロレスとの差別化を目指していたUWFの神社長は、至極常識的対応をしました。

「大仁田さん、チケット持ってますか?」

これは当時、プロレスファンの間で流行語になりましたね。
このことが大仁田さんには屈辱だったようで、個人として対決できないのならば団体同士で勝負してやる、ということで、米国遠征中のターザン後藤を呼び戻し「FMW」を立ち上げることになりました。

「知り合いの事務所の一角を借り、机を1つ置いて5万円で電話を引き、借金してリングを作った」というストーリーは話題になりました。

「総合格闘技団体」という触れ込みでしたが、参加したメンバーはどうにも胡散臭いカンジが否めませんでした。(苦笑)

ただ、テコンドーの李珏秀はスゴいなと思いました。あの小さな体でプロレスラーの重い技を何度も受け切っていたのには驚きました。

FMWの名を轟かせたのは97年8月2日 汐留での「有刺鉄線電流爆破デスマッチ」でした。

その仕掛けもスゴイものでしたが、何より驚いたのは、その有刺鉄線に躊躇なくぶつかっていったことでした。

それまでの「デスマッチ」と言えば、猪木VS上田馬之助に見られるように「当たりそうで当たらない」という緊張感が売りだったのですが、大仁田と後藤の2人はバンバン有刺鉄線に当たり、その度に爆発が起こるという「これがプロレスなのか?!」と思ってしまうほどの衝撃でした。

プロレスの常識が変わった瞬間だ、と思いました。
これでFMWの方向性が決定づけられました。

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