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趣味人間万歳!【オーディオ編】(4)デジタル化で失ったもの

MDが登場するぐらいまで、僕は冷蔵庫ぐらいの大きさのオーディオラックを持っていました。

それまでのオーディオというのは、幅43センチのユニットを何段も並べて、それを見て悦に浸るというのが楽しみでした(笑)

アンプ、チューナー、カセットデッキ、レコードプレイヤ・・・
やがてカセットデッキが2台になり、CDが増え、DATが増え、ラックの中がいっぱいになってきました。それが楽しくて嬉しかったのです。

しかし、CDやMDが普及してくると、そういった機材へのこだわりがだんだん薄れてきて、とにかく音楽が聴ければそれでいい、という風に気持ちが変わっていきました。

レコードプレーヤーの下にゴムを敷いて、針を掃除し、カセットデッキにクリーニングテープをかけて・・・
そんな風に手をかける必要が、CDやMDではなくなったのです。

いつの頃からか、ウチのオーディオは一体型のミニコンポに変わり、それまで使っていたコンポは故障して廃棄したり、押し入れにしまいこんだりしました。

MDは便利でした。「これからはMDだよなー」なんて思っていたのもつかの間で、パソコンのCD-RドライブやCD-Rメディアがかなり安くなり、だんだんそちらを使うようになってきました。

いつしか、音楽を聴く手段はオーディオからパソコンへと変わっていきました。

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