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ブラックな会社で1年働いて分かったこと

先月、1年間勤めた会社をやめました。

理由はいろいろありますが、一番は時間を無駄使いさせられている感覚がとても強かったからです。

やめた直後はイライラが募っていたので、単なるグチのようになってしまいそうで、すぐにはnoteを書けなかったのですが、少し落ち着いた今の気持ちを書いておこうと思います。

個性豊かな会社の人たち

私が勤めていたのは、社員が20名ほどの小さな会社です。社長はいわゆるワンマン社長。話が長い、暴言を平気で言う、感情的、言ってることがコロコロ変わる、といったかんじです。典型的なワンマン社長に、社員は皆振り回されていました。

上司も何人か苦手なタイプの方がいました。
調子だけ良くて実際の仕事は適当な上司や、計画性がなくて仕事を引き延ばし部下を待たせる上司。彼らのせいで理不尽な残業を何度強いられたか分かりません。彼らは残業が常態化しているので、それに対して特に罪悪感も感じていないようでした。私は小心者なのであまり文句は言えませんでしたが、小さな会社でそんな上司ばかりだとここで働き続けるのは無理だな、と思ってしまいます。

もちろん嫌な人だけではなく、相談できる頼もしい上司もいました。
ベテランで、社長に対しても中立的な意見を言えるので、私だけでなく他の社員からも慕われていました。仕事も早くて正確で、自分の意見をトゲのない言葉でハッキリ言える。何年か後に私そうなっていたい、と思える理想の上司でした。彼女がいなかったら私はきっと1年も続かなかったと思います。

小さな会社での人間関係

私は上述した理想の上司のおかげでなんとか1年続いたのですが、会社全体の雰囲気はとても良いとは言えませんでした。よく社長やリーダーがその組織の雰囲気を作ると聞きますが、まさにそれが悪い方に出た会社だったと思います。

特に私がいた会社のような小さなところでは、その影響が大きく出てしまう気がします。人数が少ないと、ある程度の距離感を保って仕事をすることは難しいからです。良い人ばかりであれば居心地がいいのかもしれませんが、苦手だと感じる人が多いと逃げ場がなくなってしまいます。

実際、「社風が合わない」という理由ですぐにこの会社をやめた人は多く、私がいた1年の間に4人もやめています。私も含めると5人です。離職率が高過ぎて近隣のハローワークではブラックリストに入れられていたそうです……。

それって必要?

皆さんは、働いていて「それ、今やる必要ある……?」と感じたことはないでしょうか。私はこの会社でたくさんそんな場面に出くわしました。

例えば、会議中に社長が特定の社員への説教を始めてしまい、ヒートアップして止まらなくなったとき。皆の時間が無駄になるからそれは個人的にやってくれ、と思います。

会議中なのに上司が野球の話で盛り上がってしまい、どんどん残業時間が伸びていくとき。私は家に帰ってやることがあるから雑談は後にしてくれ、と思います。

定時前で忙しいのに社長に話しかけられ、話が脱線しまくって1時間以上かかりそうなとき。もっとタイミングや時間を気にして簡潔に話してくれ、と思います。

こういうときに思うのは、なぜそんな時間の使い方をするのか、ということ。その話が本当に必要であれば良いのですが、業務に関係ない話が多いのです。こうした長話は、相手の時間も使ってしまうので仕事中はなるべく控えるべきでは、と私は思っています。

もちろん人間の集中力は限界があるので、休憩がてら雑談をするのはリフレッシュになって良い場合もあると思います。でも、ダラダラと話が続いていつ終わるかわからない、というのは私にとってストレスの原因になっていました。それとなく話を戻そうとすると、〇〇さんはできるからな、と優等生扱いされることもさらなるストレスになっていたのです。

この会社にいて分かったこと

グチにならないようにと思って書いたつもりが、結局グチばかりになってしまいました。
でも、この会社で1年過ごしたからこそ分かったこともありました。1年やってみて何も得られなかった訳ではなかったんです。

1、50代でも働く同性の上司を見て、今後のイメージができた

この会社に入るまでは、同世代か少し年上の男性としか働いたことがありませんでした。なので、女性である自分が年をとっても正社員として働く想像がなかなかできなかったのです。実際に見たことがないものは想像しにくいんですよね。

しかしこの会社ではほとんどの社員が10才以上年上。私の部署は男性ばかりでしたが、経理などの事務職は女性もいたので、初めて年の離れた同性の上司と働くことになりました。自分が年をとったときにこうなっていたい、という理想を持てたのは良かったことでした。

そして、たぶん私はこの先もこうして働いていたいんだな、ということも分かったのです。もちろん違う会社で、ですが。

2、自分が何にストレスを感じるのかが分かった

会社に行くのが嫌になってきた頃、ストレス発散のためグチノートを書き始めました。メモに何が嫌なのかを書き残すようにしたのです。メモが溜まってくると、自分が何にストレスを感じやすいのか分かるようになりました。

大きく3つにカテゴリ分けすることができました。
・人間関係
・勤務シフトの不安定さ
・古くて日本的な社内体制

特に人間関係がネックになり、大きなストレスを感じていたのです。
たぶん仕事以外でその人たちと関わるのであれば、問題なかったと思います。でも仕事もプライベートも大事な私は、仕事を効率よく終わらせたいタイプ。長い時間仕事をしても気にならないタイプの上司とは合いませんでした。

そして、私はいろんな人がいても認め合ってお互い気持ちよく仕事をしたい、と思っています。しかし社長も上司も、暴言を吐いたり振り回してくる人が多かったのです。私の後輩も、大量の暴言を浴びせられたせいで辞めてしまいました。
私も、この状況に何もせず黙っていた訳ではありません。社長の考えを理解するべく話し合う機会を何度か設けてもらいました。しかし、社長は終始こちらに合わせろという態度なので建設的な話はできなかったのです。そのうち私も、社長と話すことを諦めるようになっていきました。

ただ、自分にとってのストレスの原因ははっきりしてきたので、転職活動に活かしたいと思っています。

3、先を見通すスキルの未熟さ

私は少しでも効率的に仕事をしたかったのですが、上司に振り回されて残業をする日も珍しくありませんでした。正確には、そう思っていました。

でも、そんな環境でもしっかり定時に上がれる上司もいたのです。その上司はかなり先の仕事まで把握していて、どんどん仕事を進めていきます。そのやり方を見て気づいたんです。私はそこまで先の予定を把握できていないということに。そして私は残業を上司のせいにしているけれど、自分のやり方を変えればもっとうまく仕事を進められるのではないかと思いました。

それからは、仕事に時間がかかる上司の仕事がギリギリに上がってきたとしても対応できるように、他の仕事をどんどん進めるようになりました。
その結果、残業する日が圧倒的に少なくなりました。

この経験はちゃんと活かしたい!

ストレスの多かった職場でしたが、辞めたい、でも何も得ずに辞めたくない、という気持ちがあったから、得るものがあったのではないかと思います。

この会社の前に勤めていた会社がとても居心地が良くてぬくぬくしていたので、もしかしたら私の通るべき道だったのかもしれません。

ここで感じたことを無駄にせず、転職活動したいと思います。

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