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英語の呪縛から講師の私が解き放たれた12年の軌跡(後編)「対面しない英語レッスン〜ついにAI活用英会話」

2020年冬、それは突然やってきた。全世界的なパンデミック。
「東日本大震災の次はコロナかよ」と那須の観光関係者はみんな思ったに違いない。海外からの観光客はもちろん、国内だってみんな自粛、Stay home Stay safe ってことで、那須高原は静まり返っていた。
さて、どうするか。英語倶楽部、休む?マスクで英会話?
去年まではいろんな国の人たちと楽しく会話していたのに・・・
「ITTANプリズナー達との出会い」をまだ読んでない方はこちら(中編)をどうぞー↓

コロナ禍でも続けたなす英語倶楽部


なんて考えていても始まらない。だって記念すべき英語倶楽部10年目。
ついに思いついたのは「発信活動は話すのも書くのも一緒!」
2020年冬、10年目の英語倶楽部は
「こんな時期だから、自宅でもできるWritingを鍛える!<書く力&話す力《アウトプット力》は一緒に伸びる!>」
ということで、初のライティングクラス開催!
対面は月1回。後は宿題を書いて提出、添削して再提出。
これがなかなか面白かった。自分の意見をストレートに出すのが上手い人、一般的な意見から抜け出せない人、個性があって、英語力以上に文章をまとめる力が問われたシーズンだった。

英語でYouTubeしてみた11年目

なんとか終えた10年目。しかし、コロナはまだ続く・・
2021年冬、まだ集まって話すことはためらわれ、
そうだ!時代はYouTubeだ!
と思い立って企画したのが
「YouTubeで日本や地元の魅力を発信してみよう!」zoomでも参加OK!という新企画。
英語でYouTubeをしてみよう、なんてよく思いついたもんだ・・
でも面白がって参加してくれたメンバー達に支えられ、毎週いろんなお題に関するYouTubeをみんなで考えて動画を撮って、翌週までに編集して提出。
それを「なす英語倶楽部 English club Nasu」というYouTubeチャンネルを作って投稿していく。
こちらが、そのYouTubeチャンネルです。


*スダコーヒーさんを紹介しよう
*私だけが知っている癒しスポット
*チョコレート屋さんにインタビュー
*折り紙をやってみよう!
*和菓子を紹介してみよう!
*福笑いに挑戦!
*ひな祭りを紹介しよう

いろいろやりましたが、最後のお題は「2つに割れた那須の殺生石」
たまたま2021年にパックリ割れてしまった殺生石。そこには那須の温泉地に伝わる九尾の狐伝説が・・
全員が一丸となって制作した超大作です!

そして2022年の冬。そろそろコロナも落ち着いてきて、またレギュラーの対面レッスンを始めることに。
海外からの旅行客がいるわけではないので、2022年は那須町のALT(Assistant Language Teacher)をしているParisや、たまたまフランスから来ていた女子大生、那須とオーストラリアの2拠点生活をしているDanielなど、いろんな人に手伝ってもらいながら1シーズンを終えた。

ついに時代はAI活用英会話へ

そして迎えた今シーズン。残念なことに、ゲストハウスITTANさんは宿泊業をお休みしているので、ノンジャパニーズのゲストは今シーズンもいない。
でも去年東京に行った時に、インバウンドの旅行客が大量にいる現実を見て、「やっぱり英語は役に立つ」と再確認。
困っている旅行客はたくさんいる。あとは「英語は度胸」で声をかけるだけ。
ここでやっぱり使っておきたいのが
*翻訳アプリ
*ChatGPT
生成AIは私たちの音声英語トレーニングを画期的に変える。

今までは
「単語を暗記する」「自分の持っている単語力を駆使して文章を作る」
これからは
「わからない単語はすぐ調べればいい」

今までは
「スピーキングは相手がいないとできない」
これからは
「生成AIがスピーキングの相手をしてくれる」

そんな時代なのだ。
わからない時は、相手に「ちょっと待ってね、調べるから」って言って、
すぐ調べればいい。
今シーズンは
*いかに自然に翻訳ソフトや生成AIを使ってわからないことを調べて、それを会話に繋げていくか
*自宅で生成AIを使った会話やリスニングトレーニングをやってみる

これらにフォーカスしながら、普段の会話やフィールドトリップで実際に現場で何かを説明したりする練習を繰り返す。
もちろん丸投げして全部翻訳してもらうこともできるけど、やっぱり人間は自分の言葉で話したいもの。
コミュニケーションに使える武器が増えることはいいことだ。

そんなこんなで13年目のなす英語倶楽部。
この冬、なす英語倶楽部で仲良くなった友人が「にっこう英語倶楽部」を立ち上げた。日光はインバウンド需要も高く、英語が活用できる機会も多いだろう。
「英語を教えるっていうよりも、みんなで英語で話す機会を作りたくて」
と言っていたが、早速海外からの旅行客が参加する楽しい倶楽部になっているようだ。

長く英語教育業界にいたせいか、中学からの日本の英語教育のせいか、
「英語は正しく話さないと」
「辞書を使わずに話さないと」
「ちゃんとした文法で話さないと」
そうしないとなんか恥ずかしい
という呪縛がずーっとあった。
でも、なす英語倶楽部での12年の間に考え方は変わっていった。
「伝わることが大切」
「英語は度胸」
「使えるものは何でも使え」
「日本語も英語もごっちゃで話してもいい」
そして
「楽しい、が一番!」



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