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柔道家の耳が餃子みたいになる理由

よい子のみんな、こんにちは。
みんなの疑問をズバッと解決、ちびっこ相談室のコーナーです。
本日いただいた質問はこちら。

「柔道家はなぜ耳が餃子みたいになるの?」

なるほど、いい質問です!
確かに、柔道家の中には耳が餃子みたいな形になってる人がいるよね。
実はこの餃子耳には、柔道と餃子の歴史が深く関わっているんだ。

柔道が中国から日本へ伝わったのは鎌倉時代。仏教を学ぶために中国へ渡った僧侶達が、現地の寺院で修行の一環として行わていた柔道という武道を帰国後に日本で広めたんだね。
ちなみに、同じ鎌倉時代に中国から日本に伝来したとされる有名な野菜があるんだけど何か分かるかな?

そう!ニンニクだね。

実は当時の日本には柔道着に使えるような丈夫な布がなかったんだ。柔道を日本で広めようにも、柔道着が作れなければ無理だと思った僧侶達は、仏教の修行そっちのけで柔道着の作り方を勉強し、柔道着の生地がニンニクの繊維を使って作られていることを知ったんだ。そして僧侶達は帰国する時、柔道着を作るためのニンニクを大量に日本へ持ち帰ったというわけなんだ。

余談だけど、ニンニクってすりおろした直後は白色だけど、そのまましばらく放置すると青く変色するのは知ってるかな?これはニンニクに含まれる成分が酸化して青くなってるんだけど、白と青って、何か思い出さない?

そう!柔道着の色だよね。

柔道着の色がが白と青なのは、柔道着の素材として使われているニンニクの色からきているんだ。

で、ニンニクと餃子耳はどう関係あるのかって?
うんうん、まぁ黙って最後まで聞きなさいよ。

鎌倉時代に僧侶達が持ち帰ったニンニクはしばらくは柔道着を作るためだけに使われていたんだけど、当時としては高価だった柔道着はなかなか売れず、大量に余ったニンニクを今度は料理にも使い始めたんだ。

ちなみにこの頃は今のように牛肉や豚肉は贅沢品だったから、庶民はネズミやリス、コウモリなどの小動物の少ない肉をかき集めてミンチにして食べていたんだけど、ここで肉の臭みを消せて防腐効果もあるニンニクがとても役に立ったんだ。

でもミンチって炒めるとボロボロになっちゃって結構食べにくいよね?もっと食べやすくできないかって話になった時に、薄い皮みたいなものでミンチを包んでから炒めたら食べやすくなるのではってことに庶民達は気づいたんだ。

これが餃子の原型になったんだね、ちなみに当時は今みたいに小麦粉でできた皮じゃなく、動物の皮で包んでいたんだよ。包み方は地域によって様々で、今でいう焼売のような形に包む人もいれば春巻きのような形に包む人もいたんだ。

一方その頃、柔道界では数百戦無敗を誇る一族がいて、最強の名を欲しいままにしていたんだ。その一族の長は行座(ギョウザ)という僧侶で、一族を総称して行座一族と呼ばれていた。そして行座の一族は皆、生まれつき耳がぷっくりと腫れていたんだ。

行座一族の存在が世に知られるにつれ、ある料理店で出されていた小動物ミンチの包み焼きの形状が、たまたま行座一族の耳の形に似ていることに柔道家達が気づいたんだ。ミンチには柔道着の素材に使われるニンニクが入っていて、形状が行座一族の耳に似ているということでこれが柔道家達の間で大流行してね。いつしかその形状のミンチの包み焼きを「餃子(ギョウザ)」と呼ぶようになったんだ。そして柔道家達は「餃子を食べて行座一族に勝つ」というゲン担ぎで皆試合前に餃子を食べるようになった。「柔道部=くさい」という偏見が生まれたのもこの頃なんだ。

つまり、柔道家の耳が餃子みたいになるのではなく、餃子はもともと柔道家の耳に似せて作られていたというのが正解なんだ。

では今でも耳が餃子の形になっている柔道家が多いのはなぜかというと、彼らは当時の行座一族の子孫だからなんだ。よく考えてみて、耳が餃子みたいになってる柔道家ってみんな結構強いでしょ?地区大会の一回戦とかで負ける人は大体耳の形は普通なんだよ。

だから柔道家の中には自分を強く見せるためにあえて耳を餃子の形に整形する人もいるぐらいなんだ。実際にオリンピックに出場した選手の中にも、耳を整形していた人はたくさんいるんだよ。そんなことをして強くなれるわけじゃ無いけど、コンプレックスを抱えたまま生き続けるよりは、お金で解決できることはしたほうがいいんじゃないかなと私は思っているよ。それに、耳を整形してる柔道家は血筋ではなく努力で強くなった人だから、それは本当にすごいことなんだ。

というわけで質問への答えとしては柔道家の耳が餃子みたいな形をしているのは「生まれつきそういう形だった(整形の人もいる)」ということ。

どうだい、参考になったかな?
この番組ではこれからもみんなの疑問、質問を募集しています。番組の公式サイトからどしどし送って来てくださいね。ではまた来週。

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