P-125の後継機種のスペックについての個人的な予想

かつてP-125の後継機種が近々に出る可能性について考察し、近々に出ることはないだろうという結論を出した、

ヤマハP-125の今後の展望(モデルチェンジはあるのか?)
https://note.com/gomi_denshipiano/n/nd642c0f506f0

しかしもし後継機種が出た場合、どのようなスペックになるか
今回はそれを想像してみた。
まずは繰り返しになるが今までのPシリーズの変遷を再掲する。
機種名、発売年度、鍵盤種類、音源名、同時発音数、音色数、重さ、スピーカー
P125 2018年 GHS鍵盤 RGE3音源 192同時 24音色 11.8 kg 12cm×2 + 4cm×2
P115 2015年 GHS鍵盤 RGE2音源 192同時 14音色 11.8kg  12cm×2 + 4cm×2
P105 2012年 GHS鍵盤 RGE 音源 128同時 14音色 11.7kg 12cm x2 + 5cm×2
P 95 2010年 GHS鍵盤 AWM音源 64同時 10音色 12.0kg 12cm x2 + 6cm×2
P 85 2007年 GHS鍵盤 AWM音源 64同時 10音色 11.6Kg 12cm x2 + 6cm×2
P 70 2005年 GHS鍵盤 AWM音源 32同時 10音色 13.0kg 12cm x2 + 6cm×2
P 60 2003年 GH鍵盤 AWM音源 32同時 10音色 16.0kg

1)鍵盤について
まず鍵盤であるが、2005年にコスト削減を目的として安価なプラスチック弾性鍵盤に針金で重み付けをしたGHS鍵盤に変えて以降、一切の変更をしていない
ではこのGHS鍵盤を他の上位機種の鍵盤に変更することがあるか?
ヤマハは基本的には鍵盤の改良をすると、まずクラビノーバから搭載し、古くなったクラビノーバの鍵盤をアリウスに展開していく
クラビノーバ用の鍵盤とアリウスが同じ鍵盤である事はない。
必ず差をつけるのである。
しかしこの例はPシリーズ(515を除く)には当てはまらない。
何故なら、GHS鍵盤はヤマハの電子ピアノ用鍵盤の中では異端の存在で、鍵盤長は極端に短く軽い
それを利用してPシリーズは小型軽量化されている。
したがってGH3のような鍵盤が長く重さのある他の鍵盤に交換することは事実上不可能だ。
では、GHS鍵盤を改造することはあるか?
例えば3センサー化して連打性を高めるなど。
これもありえない。
まずはGHS鍵盤はアリウスの下位機種に搭載されている。上位機種はGH3鍵盤である。
アリウス内で格差をつけるためにGHS鍵盤の性能向上は図るべきでないのである。
またGHS鍵盤はMONTAGE以外の88腱シンセで使われている鍵盤である。
GHS鍵盤を改良しコスト増になった場合は、シンセの原価にも影響するし、さらにセンサーを3つに変更などしたら、シンセ側のソフトウェアにも影響が出ると思われる。
したがって私の考える結論としては
「後継機種になってもGHS鍵盤は変わらない」

2)同時発音数について
「これも192のままで変わらない」
と考える。
競合に対して十分な発音数であるし、もし増やしたらアリウス以上のスペックになってしまう

3)音色数、スピーカー仕様
これについても「変更はなし」と考える。
P-125の音色数は24種類では電子ピアノにしては多いほうである。
これは、P-115の時に14種類から増やしたものである。
Pシリーズは物理スイッチにて音色を変更させるものなので、この時に筐体やスイッチを変更している。P-105とP-115は同様の筐体であったので、P-125の後継で筐体の変更が必要な機能追加はないと考える。
スピーカーも同様である。
ちなみに今年でた新しいアリウスで「トーンエスケープメント」なるものが追加されたとあるが、これは単に背面パネルにスリットを入れただけである。スタンダード型にあり、コンパクト型にはない。
クラビノーバには昔からあったものだ。
当然、Pシリーズには関係ない

https://jp.yamaha.com/files/photo04_c585acc1c1c3ce847150d1aaa4030c6f.jpg

4)音源について
基本的には変わらないと考える。

P-125のRGES音源は全音サンプリングをしていないCFIIIS音源ではないかと以前にも推察した。
https://note.com/gomi_denshipiano/n/nc3b84c9817ea
これがアリウスのような全音サンプリングのCFX音源になることはないと思う。
P-125は全音サンプリングをしていないピアノ音源のためにメモリなどのリソースを節約できて、それで音色の種類が増やせていると考える(アリウスは10種類)
何らかの小改善を行いRGES4とか言う名前に変更するだけだろう。
ちなみに今年の殆ど変わっていないアリウスの変更点のもう一つは「バーチャル・レゾナンス・モデリング ライト(VRM Lite)」というものの追加だ。
「バーチャル・レゾナンス・モデリング(VRM )」というのは、グランドピアノ全体の共鳴をモデリングしたもので、クラビノーバには前からあったが、その廉価版(Lite)というわけだ。
かつては、ダンパーレゾナンスとか言っていたやつの名前変更みたいな感じか。
何がLiteなのか分からない。
普通にVRMというとクラビノーバと同じになるので、わざとスペックを落としているのであろうか?
その差が何かはよくわからない。
P-125は、いまだにダンパーレゾナンスとか言っているので、これを機に「バーチャル・レゾナンス・モデリング スタンダード」とか言う名前にでも変えるのでないだろうか?

以上の通り、私の独断と偏見によるP-125の後継機種予想は音源名と機能名の変更など若干の部分に留まるのではないか?
しかしそれ以外に確実に実行されるのは、ヤマハの言う「価格の適正化」
すなわち値上げ
であろう。








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