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RGEスタンダード音源の正体

さて、前回に掲載した音源名の変遷を再度確認しよう。

クラビノーバ
CLP-500番台 2013年  ヤマハCFXサンプリング 録音元はCFX
CLP-400番台 2011年  RGE音源 録音元はCFIIISで2008年のものを改良       
CLP-330番台 2008年  3レベルAWMダイナミックステレオサンプリング 録音元はCFIIIS

Pシリーズ
P125 2018年 RGEスタンダード3音源
P115 2015年 RGEスタンダード2音源
P105 2012年 RGEスタンダード音源
P 95 2010年 AWM音源

では、P105の音源の説明はどうなっているのか?
「P-105には、ピアノ音源「RGEスタンダード音源 」を採用。
それは、クラビノーバで高い評価をいただいている「RGE音源」と同様、ヤマハの最高峰=CFX」の源流となったコンサートグランドピアノの音を収録。」とある。
したがってその音源は、CFIIISであることは間違いない。
ちなみに上記の表現は、2015年のP-115でも同様である。
しかし、2018年のP-125においては、
「ヤマハのコンサートグランドピアノの中で、最も録音に適した一台を選び抜き、最良の状態に調整して収録した前モデルの「RGEスタンダードⅡ音源がさらに進化しました。」
と表現をぼかしている。
これは私の邪推ではあるが、さすがに10年前の機種のグランドピアノの名前を出したら却って逆効果と考えたのではないか?

もう一つ重要な点がある。
クラビノーバでは 3レベルAWMダイナミックステレオサンプリングと言っているが、Pシリーズでは単にAWMと言っていること。
クラビノーバではRGE音源と言っているのにPシリーズではRGEスタンダード音源と表記していること。
これは、GH鍵盤の廉価版をGHS(Sはスタンダード)としたのと同じではないか?
すなわち、この違いがPシリーズは、全音サンプリングしていない格下の音源であることを示しているのではないか?
まとめると
Pシリーズの音源の基本は2008年頃に収録されたCFIIIS音源であり、それを全音サンプリングせずに再生時に変長したものに改造を加えていったものではないかと考えるのである。
この点からもやはりヤマハの中では最低グレードの音源であると思われる。


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