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電子ピアノのセンサーとは?

(この記事は私の根拠なき妄想ですので悪しからず)
電子ピアノの鍵盤の説明には2センサーとか3センサーとかいう単語がよく出てくる。
特に3センサーは2センサーより同音連打性が高いと言われている。
このセンサーという言葉から「何か速度や強さを検出する高度なセンサーが一つの鍵盤に3つもついているのか!すごい」と想像する人もいるかもしれない。
しかし私に言わせてみれば、3センサーとは「3接点のシリコンラバースイッチ」の事であり、実際そのセンサーは3つの接点を持っている一つの部品である。(個人の感想です)
シリコンラバースイッチなるものどういうものかは以下をHPを参照して頂きたい。

https://www.toho-polymer.co.jp/products/emi/

このシリコンラバースイッチは外観からは分からないが、接点の高さが違う。
したがって鍵盤が傾くにつれ順次押されていくという代物である。
で1つ目が押され2つ目が押されるまでに時間を測定して、打鍵の速さを検出する。
この打鍵の速さから強弱を決める。
どんな電子ピアノでも基本的にそうしている。
これをイニシャルタッチのベロシティとか言っている場合もある。
(ハイブリッドやトランスアコースティックピアノは違います)意外に単純な仕組みで40年以上前から変わっていない
(ちなみにこれを日本で最初に発売したのはローランドであるが発明したのは分からない。電子楽器の鍵盤を作った草分けであるイタリアのFATAR社かもしれない)
この部品の大手メーカーさんも30年以上前から大量生産していると言っている。

https://www.toho-polymer.co.jp/technology/tec14/

さて電子ピアノの鍵盤は完全に押し込まれた時に接点がつながって鳴るのでない
(試しに2センサーの電子ピアノでピアノの音で鍵盤を押し込み少し上げてみる。すると音は切れないことから明白だ)
何故なら、複雑な電子処理の計算を行うためにそれだと間に合わないので、検出した速度から音を鳴らすタイミングを事前に予想計算している。
したがってその検出位置は、その当時のCPU処理速度に起因する。
すなわち古い設計の電子ピアノは比較的に浅い位置で速度を測定するのである。
だから当然、鍵盤が最初に検出位置まで戻らないと次の発音ができない。
これが2センサー(2接点方式)の限界で、グランドピアノのように完全に鍵盤が戻らなくても次の音を鳴らすことはできない。
要は3センサー(3接点方式)が出るまで電子ピアノではラ・カンパネラのような曲は上手く弾けなかったのである。
で、3センサーでは3つの接点を2番目よりも更に深い位置においた、
最初の1音を1番目と2番目で出して、次に2番目3番目と押された場合、同じ音を出す。
そのようにすることでグランドピアノの同様の鍵盤が戻り切らなくても同音が出せる仕組みを実現したのである。
まあいづれにしても3センサーならまだしも、2センサーの電子ピアノでグランドのタッチ実現だの、生ピアノの練習になるとか言っているのは全く信用できない

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