マッチングアプリのシンデレラ 12章【恋愛小説】
12章 星が綺麗ですね
二人でいい感じに酔っ払う。そして外で飲みなおす。彼は公園が好きらしい。私が行きたかった新宿の公園に、行ったことがあるらしい。もうすぐ十月になる。東京の秋は初めてだ。薄着の私は肌寒さを感じていた。コンビニで買ったお酒を芝生の上に置き、地面に二人で寝そべった。そこにはきれいな星空が広がっていた。本来ずっと見てきたキラキラした世界。小さい頃に実家の前で寝そべって見た星空を思い出した。あの頃は何も知らなかった。美しい空をただ眺めていたかった。
「こうやっ